■県立離れした強打の秘密。佐相先生の打撃指導の極意
――佐相先生は打撃の本を出されているくらいですから打撃指導の印象が強いですが、実際に入部してみてどうでしたか?
森山「中学時代の打撃練習は5本とか10本を数回打つくらいでしたけど、高校に入ってからはとにかく量を打てるようになったことが大きかったと思います。グラウンドは広くなくてもバックネット方向に向かって何か所も打つスペースがあって、いつの時期も長く打撃練習していました。あと、佐相先生が基本的によく見てくれていて、いつもアドバイスをもらえたというのは大きかったと思います。自分も最初はしっくりこないこともありましたが、やっているうちに確実に打てるようになりました」
中嶋「佐相先生はとにかく選手のスイング、バッティングをよく見ていて、すぐさま指摘できるところが凄いと思います。中学の時に練習参加した時もそうでしたし、普段の練習でも本当にトップの位置とかスイングの軌道とか的確な指摘をしてもらえるので、やっている方もその気になれるというのはあると思います。ただ全員に対して細かく言うだけではなく、もともと打てるような選手は無理に型にはめたりはしていなかったですね」
金子「ちょっとその選手のスイングを見ただけであれだけすぐにアドバイスができるのは本当に凄いと思います。自分も軟式出身で最初は全然打てなくて、詰まることが多かったんですけど、先生の言う通りにやっていたら2年生くらいからだんだん芯でとらえて打てることが多くなりました。毎日打撃練習してアドバイスをもらって、また試してアドバイスをもらって、という繰り返しをすることがレベルアップに繋がったと思います」
(取材:西尾典文/写真:提供写真)
後編に続きます。