中学会場を担当した県中体連軟式野球専門委員長の滝澤崇・広徳中教諭は「参加した小学生は、ほかのチームの選手と一緒にできてよかったと話していた。特に中学は小学校と高校をつなぐパイプなので、まず野球は楽しいと思ってもらうことが大事になる」と配慮している。
小学生選手が別会場に行く分、オリスタの来場者の減少が心配されたが、子どもだけで約650人、保護者ら大人を含めると約1300人が訪れた。齋藤委員長は「多くの方に来てもらえてよかった。案内の高校生たちもよく対応してくれた」と好感触を持った。
過去2年の未経験者の追跡調査まではできていないが、新たに小学生チームに入部したというケースも出ている。今後も北信野球の日は中核事業に据えていくが、底辺拡大に欠かせないのは小学生チームの統括だと言われている。特に軟式の小学生チームは、すべてを統括する組織がないだけに、県青少年野球協議会でも全体の組織化を進めている。北信地区長でもある齋藤教諭は「底辺を拡大していくためにもU12(小学生)のチームの横のつながりがより重要になる」と今後の進展を思い描いている。(取材・写真:小池 剛)