ニュース 2019.12.10. 17:00

オフシーズンだからこそ、小学生には色んな動きのトレーニングを!

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オフシーズンになると野球の技術練習だけではなく、基礎体力をつけるためのさまざまなトレーニングも並行して行われるようになります。「トレーニングはキツいもの、つらいもの」と考えるとなかなか続かないものですが、楽しくトレーニングを行って、いつの間にか体力強化にもつながっているものであれば選手にとっても、指導者にとってもよりよいプログラムと言えるのではないでしょうか。




オフシーズンは自分の専門種目以外のトレーニング・スポーツを行い、身体能力の偏りを改善するクロストレーニングにも適しています。特に成長期にある選手たちは、さまざまな動きを行いながら運動神経を刺激することも大切であると考えられています。

寒い時期にオススメしたいウォームアップやトレーニングの一つに「フライングディスク」を使ったものが挙げられます。ディスクをなるべく地面に落とさないようにパスをしながら回数を数えるようにしたり、チーム対抗戦にして相手にとられないようにパスを通すようにしたりと、それぞれあらかじめルールを決めておくと、楽しく走ることができます。フライングディスクを使ったアルティメッドという競技では、フィールドの端にそれぞれエンドゾーンを設けて、そこまでパスをつないで得点を競います。主なルールを挙げてみます。

【ルール】
・ディスクを持った人はその場で静止する
・10秒以内にパスを出す
・ディスクが地面に落ちるか、空中で相手にとられると攻守交代
・直接的な体のぶつかり合いは禁止
・審判はおらず、選手がルールを判断するセルフジャッジ制

正式な競技では1チーム7名、エンドゾーンの端から端までは100mと広い場所が必要となりますが、それぞれの環境にあわせてあらかじめローカルルールを決めておくとよいでしょう。ディスクを追いかけて走っていると、走りの強弱が生まれたり、切り返し動作が必要となったりして心肺機能や筋持久力、敏捷性などの強化にもつながります。フライングディスクは100円ショップなどでも販売されていますが、耐久性を考えるとスポーツ店や通販サイトなどで購入するほうがより長く使えると思います。楽しみながら走ることのできるアイテムとして、チームで取り入れてみることもぜひ検討してみてくださいね。

【ポイント】
ディスクを見ながら走ることで、目と体の連動性を高めることにもつながる!

著者プロフィール


アスレティックトレーナー/西村典子(にしむらのりこ)
日本体育協会公認アスレティックトレーナー、NSCA-CSCS、 NSCA-CPT。東海大学スポーツ教育センター所属。高校、大学など学生スポーツを中心としたトレーナー活動を行う一方で、スポーツ傷害予防や応急処置、トレーニングやコンディショニングに関する教育啓蒙活動を行う。また一般を対象としたストレッチ講習会、トレーニング指導、小中学生を対象としたスポーツ教室でのウォームアップやクールダウンといったさまざまな年齢層への活動がある。一般雑誌、専門誌、ネットメディアなどでも取材・執筆活動中。大阪府富田林市出身。奈良女子大学文学部教育学科体育学専攻卒。
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