ニュース 2019.12.27. 19:20

変わりつつある高校野球、「厳しい指導」は令和の時代に有効か?


■現代のアスリートとは?


現代のアスリートは、人から指示、命令されるのではなく、自分で練習プログラムを考え、これに取り組む主体性が求められる。忍耐力、精神力は当然、必要だがそれは指導者から与えられるものではなく、自分で獲得するものだ。
指導者、コーチは、選手をよく観察し、的確なアドバイスを行うことが仕事になる。
すぐに答えを出すのではなく、示唆を与え自分から気づかせることが必要だとされる。
コーチングの考え方では、指導者は選手に
・新しい気づきをもたらす
・科学的な思考を身に着けさせる
・考え方や行動の幅を広げる
・目標達成に必要な行動を促進する
ことが求められている。

こうした観点で見た時に、日本の野球界の「指導法」は、昭和の時代と大きく変わっていないことがわかる。
世界では、コーチの教えを受ける選手はクライアント(顧客)であるとされる。コーチは選手が望む指導を行って結果につなげることができなければ、クライアント(選手)によって解雇されることさえある。
選手と指導者の関係が、日本と世界では180度異なっているのだ。

「野球改革」の機運が高まっている中、小中学校だけでなく、高校でもコーチングに基づいた新たな指導の考え方が拡がることが求められている。
(濱岡章文)

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