筒香選手はこの後、実際に選手にトスバッティングをさせて打撃フォームをチェックし、丁寧にアドバイスをした。また実際に自分のスイングも披露した。
さらに小学生の質問にも答えたが「どうやったらホームランが打てますか?」という問いかけに対して
筒香 僕は練習からフルスイングすることを心掛けています。バッティングはまず強く振ることが大事です。そして反対方向に打てるようになりましょう。安打が欲しくなると、どうしても目の前の勝利だけを優先して当てに行ったりしがちです。プロ野球選手でも苦労している人もいます。そうではなくて、フルスイングを心掛けましょう。
と答えていた。
スター選手の野球教室にありがちな「顔見せ」的な要素はほとんどなく、子供と接する限られた時間で、持っている知識や技術をできるだけ多く伝えようとする熱意が感じられた。
堺ビッグボーイズの小学部は倍々ゲームで増えて、今年は100人に達した。中学部も合わせると190人だ。こうした人気は、堺ビッグボーイズの恵まれた施設と優れた指導法によるものだが、スーパーバイザー筒香選手の存在も大きいと感じられた。(取材・写真:濱岡章文)