その後に登壇した野球日本代表「侍ジャパン」の山中正竹強化本部長も「スポーツマンシップ」の重要性について強く訴えたことに触れておきたい。
東京五輪での金メダルが期待される侍ジャパンに対しては「品性=スポーツマンシップを正しく理解して具現化すること」「強さと品がないとメダルの輝きは100%にはならない」と代表チームに対して品性を求めたと話した。
また会場に詰めかけた熱心な学童野球関係者に対して「スポーツマンシップを指導者がまず理解して(子ども達に)教えていくことが大切」とスポーツマンシップの重要性を訴えた。
山中強化部長は現状の野球界について、中体連の野球部員が45%減少、高野連の部員も1万人減少していることに触れ「野球離れというより野球危機」との認識を示し、また、年間に100試合、200試合とプレーしているチームもある現状について「惨状に近い」と語るなど、学童野球の現状にも強い危機意識を示した。
その上で、学童期の試合数については「ルール化していくことも必要」とし、「学童期の指導者に向けたテキストブックの作成が進んでいる」ことも明かし、指導者資格の取得についても言及した。(取材・写真:ヤキュイク編集部)