最後にディスカッションが行われた。
古島医師が司会進行をして、阪長氏、宗像氏、スポーツメディカルコンプライアンス協会の中野司代表、「野球消滅」の著者でスポーツライターの中島大輔氏、群馬県スポーツ少年団野球部会長の加藤満氏が議論を交わした。
1. 野球今昔、海外との比較
2. 野球競技人口の減少について
3. 野球傷害について
4. 子供を守るためのルール作り
5. 指導体制について
6. 少年野球の今後の課題
というテーマでコメンテーターが意見を述べた。
指導者講習会は、休憩をはさんで6時間に及んだ。参加者の中には「自分たちが長年やっていた野球がこんなに変わってきているのか、と実感できた」という指導者もいた。
古島弘三医師は「まだ時間が足りない」と語った。
盛りだくさんなメニューから見えてくるのは、「問題を共有したい」という主催者の強い思いだった。
プロ野球選手と小中学生、高校生と小学生が一緒に野球をする。保護者や指導者が、野球肩肘障害について学ぶ。野球界の現状と未来について知る。フェスタのチラシには「対象」として「野球に興味のある方すべて」と書かれていた。
全国的に「野球離れ」が進行する中、群馬県の野球界が垣根を越えて野球振興に力を合わせに、なければ、という意気込みが見て取れた。
古島弘三医師は
「来年は1月23日です。施設すべてを借り切って、1日でやります」と話した。
このイベントを通じて、群馬県の野球界は一つになろうとしている。(取材・写真:濱岡章文)