横浜市南区の少年野球連盟に所属している『横浜ブレイズ』。2018年2月に活動をスタートした新興チームながら、現在(2020年1月)では40人もの選手が所属するまでになっている。野球が盛んな神奈川県、横浜市でも少年野球チームが激減している中で、なぜここまで急激に部員を増やすことができたのか。その秘密を探るべく、1月の練習を取材した。
横浜ブレイズが練習を行っているのは横浜市立永田小のグラウンドや、近隣の公園、有料グラウンドなど。取材した1月中旬の週末は永田小で8時半から練習がスタート。近隣の野球チームや他競技のチームとの兼ね合いもあり、この日は午前中のみの練習とのこと。
選手が集合すると全員で軽くランニングした後、ウォーミングアップを開始。暑い季節はできるだけアップを短くして練習に入っているそうだが、冬の時期は比較的長く時間をとっているとのことだった。しかしこのアップもただ体を温めるだけの意味合いではない要素が見て取れた。小学校1年生と未就学児からなるジュニアチームは、ラダーやミニハードルを置いてあらゆる動きを行っていた。
また一方2年生以上のメンバーも複数種類のステップを行い、フットワークを養っていた。キャッチボールに入る前には、二人一組になってボールを投げながら走る動きも行っていたが、これは短い距離を投げるスナップスローの精度と、動きながら捕球する技術の向上に繋がるものと言える。アップだけで約40分を使っていたが、多くの要素があるため、選手達も飽きることはないように見えた。
アップの後はキャッチボールが行われたが、ここでも工夫が見られた。ある程度の慣らしが終わると、全員が形を決めてスローイングのドリルを行っていたのだ。監督、コーチから指示されていたことは主に三つ。
まずは前に出したグラブをしっかり引いて腕を振ること。先日紹介した『野球太極拳』でもパンチをするときに反対の手を引く動作が大事だという話があったが、ボールを投げない方の手を意識させることでしっかり前でリリースする感覚が身につくと言えるだろう。
二つ目は股関節をしっかり動かすということ。一度動きを止めた状態で投げようとするとどうしても上半身に意識が行ってしまうが、そうならないようにしっかりと股関節から連動させていくことが大事だと伝えられていた。
そしてもう一つが胸をしっかり回転させること。股関節と肩甲骨を意識して投げることは野球では常識になっているが、もう一つ重要な部位が体幹である。体が大きくなくても強いボールを投げられる選手はこの体幹、胸郭の動きに優れていると言われているが、その点もしっかり意識することで強いボールを投げられるようになろうと意図がよく感じられた。
横浜ブレイズが練習を行っているのは横浜市立永田小のグラウンドや、近隣の公園、有料グラウンドなど。取材した1月中旬の週末は永田小で8時半から練習がスタート。近隣の野球チームや他競技のチームとの兼ね合いもあり、この日は午前中のみの練習とのこと。
選手が集合すると全員で軽くランニングした後、ウォーミングアップを開始。暑い季節はできるだけアップを短くして練習に入っているそうだが、冬の時期は比較的長く時間をとっているとのことだった。しかしこのアップもただ体を温めるだけの意味合いではない要素が見て取れた。小学校1年生と未就学児からなるジュニアチームは、ラダーやミニハードルを置いてあらゆる動きを行っていた。
また一方2年生以上のメンバーも複数種類のステップを行い、フットワークを養っていた。キャッチボールに入る前には、二人一組になってボールを投げながら走る動きも行っていたが、これは短い距離を投げるスナップスローの精度と、動きながら捕球する技術の向上に繋がるものと言える。アップだけで約40分を使っていたが、多くの要素があるため、選手達も飽きることはないように見えた。
アップの後はキャッチボールが行われたが、ここでも工夫が見られた。ある程度の慣らしが終わると、全員が形を決めてスローイングのドリルを行っていたのだ。監督、コーチから指示されていたことは主に三つ。
まずは前に出したグラブをしっかり引いて腕を振ること。先日紹介した『野球太極拳』でもパンチをするときに反対の手を引く動作が大事だという話があったが、ボールを投げない方の手を意識させることでしっかり前でリリースする感覚が身につくと言えるだろう。
二つ目は股関節をしっかり動かすということ。一度動きを止めた状態で投げようとするとどうしても上半身に意識が行ってしまうが、そうならないようにしっかりと股関節から連動させていくことが大事だと伝えられていた。
そしてもう一つが胸をしっかり回転させること。股関節と肩甲骨を意識して投げることは野球では常識になっているが、もう一つ重要な部位が体幹である。体が大きくなくても強いボールを投げられる選手はこの体幹、胸郭の動きに優れていると言われているが、その点もしっかり意識することで強いボールを投げられるようになろうと意図がよく感じられた。