守備練習の後は同じく4か所に分かれてのバッティング。コーチやお手伝いのお父さんが投げるボールを5球交代で打っていたが、ここでは細かいことよりもとにかく強く振るということが監督、コーチから言われていた。軟式ボールの学童野球の場合は待球作戦や叩きつけるようなバッティングで勝とうとするチームも少なくないと言われているが、そういったことは一切なく、とにかくどんどん振って遠くへ飛ばそうという意識が感じられた。子ども達にとっても、このようなバッティング練習の方が楽しさを感じられることは間違いないだろう。
最後は2チームに分かれてリレー形式のベースランニングが行われて練習終了となった。ちなみに今回紹介したのは2年生以上のメンバーの練習であり、1年生と未就学児からなるジュニアチームはもう少し難易度を落とした捕球練習やバッティング、そして試合形式のゲームを行っていた。詳細まで見ることができなかったが、遠くから聞こえてくる声を聞いていると、ジュニアチームも心底野球を楽しんでいるように見えた。楽しみながら野球が上手になるという理想的な循環が生まれているように感じる横浜ブレイズの練習風景だった。(取材・文/写真:西尾典文)
後編ではチームを作ることになった経緯や監督、コーチのお話をお届けします。