ヤキュイクの人気コーナー「教えて廣川さん」でもおなじみの廣川寿さんが指導している横浜港北ボーイズ(横浜市)。廣川さんの強いこだわりで導入したという「リズムトレーニング」についてお話を伺いました。
ーーリズムトレーニングは14種類あるそうですが、ご自分で考えられたんですか?
動画などで探して見つけたのもありますけど、ウォーミングアップにいいな、野球にいいなという観点から自分で考えました。
ーーリズムトレーニングを取り入れたのはいつからですか?
4、5月は新型コロナの影響で自粛期間だったのですが、マニュアル動画を作って子どもたちに送って「練習再開までに覚えてきて」という感じで4月頃からスタートしました。
ーーリズムトレーニングを取り入れようと思ったきっかけは?
いくつか理由があります。ひとつはもう少し野球に活かせる、ウォームアップから野球の技術が上がるような方法はないかなと思っていたということ。野球には投球フォームのように一定の「表リズム」で動作する技術と、ショートバウンド捕球や変化球打ちのように「裏リズム」を取らないとできない技術と2つあって、両方を習得できるウォーミングアップの方法として有効かな、と思いました。あとはうちのチームは元気がないのでアップの時から明るい雰囲気でやるのに何か方法はないかな? と思っていたときにリズムトレーニングだったら明るくやれるかなと思いがありました。そういった理由から導入しました。
ーー「今のよかったぞ」などの声が飛んでいましたが、リズムトレーニングでは子どもたちのどこを見ているのですか?
一番注意しているのは足元です。足元を丁寧にステップを刻んでリズムをとっているかどうかですね。足元が次の動作に流されず、一つの動作を確実に刻む動きをきちんとできているか、流していないか。野球では捕ってから投げるという、体の切り返しがありますよね。動作が流れる子は切り返しができないですから、だから足元の動作をちゃんとできているかどうかを一番うるさく言っていますね。もともとアップ以外でも足元の動きをうるさく言っていますので。
ーーリズムトレーニングを導入してから子どもたちに変化を感じることはありますか?
守備の時に足が動くようになってきたかなぁと思いますね。内野手のステップが少し良くなってきましたね。もっと細かく見れば体重移動も少し上手くなってきているように感じます。
ーー現時点で理想の動きが100だとすればどれくらいできていますか?
リズムに合わせるために動きを小さくしていけば簡単なんです。でもそうじゃなくて、リズムに合わせながらも一つ一つの動きを大きくする。例えば高く飛ぶとか、大きく横に跳ねるとか。そのレベルを上げていこうと思えばまだまだ先はあるので(現時点での評価は難しいけれど)、一番できている子で70くらいでしょうか。
ーー回数を重ねるごとにみんな上手くなっている感じはしますか?
ちょっとずつ上手くなっていますね。リズムトレーニングが上手くできるようになると野球も上手くなると思うんですよね。ただメニューだからこなすのではなく、どうやったら切り返しが早くできるようになるか、どうやったら高く飛べるようになるか、どうやったら軽やかに動けるか。そういうことを自分で工夫しながらやっていく、そのプロセスが大事だと思います。だから色んなことをやらせると色んなことを考えると思うので、ある程度の種類が大事だと思うので14個も考えたんです。14個あるということは考えることが14個あるわけですから。(取材・写真・映像:永松欣也)
次回「6つの段階に分けて行われるキャッチボール」に続きます。
ーーリズムトレーニングは14種類あるそうですが、ご自分で考えられたんですか?
動画などで探して見つけたのもありますけど、ウォーミングアップにいいな、野球にいいなという観点から自分で考えました。
ーーリズムトレーニングを取り入れたのはいつからですか?
4、5月は新型コロナの影響で自粛期間だったのですが、マニュアル動画を作って子どもたちに送って「練習再開までに覚えてきて」という感じで4月頃からスタートしました。
ーーリズムトレーニングを取り入れようと思ったきっかけは?
いくつか理由があります。ひとつはもう少し野球に活かせる、ウォームアップから野球の技術が上がるような方法はないかなと思っていたということ。野球には投球フォームのように一定の「表リズム」で動作する技術と、ショートバウンド捕球や変化球打ちのように「裏リズム」を取らないとできない技術と2つあって、両方を習得できるウォーミングアップの方法として有効かな、と思いました。あとはうちのチームは元気がないのでアップの時から明るい雰囲気でやるのに何か方法はないかな? と思っていたときにリズムトレーニングだったら明るくやれるかなと思いがありました。そういった理由から導入しました。
ーー「今のよかったぞ」などの声が飛んでいましたが、リズムトレーニングでは子どもたちのどこを見ているのですか?
一番注意しているのは足元です。足元を丁寧にステップを刻んでリズムをとっているかどうかですね。足元が次の動作に流されず、一つの動作を確実に刻む動きをきちんとできているか、流していないか。野球では捕ってから投げるという、体の切り返しがありますよね。動作が流れる子は切り返しができないですから、だから足元の動作をちゃんとできているかどうかを一番うるさく言っていますね。もともとアップ以外でも足元の動きをうるさく言っていますので。
ーーリズムトレーニングを導入してから子どもたちに変化を感じることはありますか?
守備の時に足が動くようになってきたかなぁと思いますね。内野手のステップが少し良くなってきましたね。もっと細かく見れば体重移動も少し上手くなってきているように感じます。
ーー現時点で理想の動きが100だとすればどれくらいできていますか?
リズムに合わせるために動きを小さくしていけば簡単なんです。でもそうじゃなくて、リズムに合わせながらも一つ一つの動きを大きくする。例えば高く飛ぶとか、大きく横に跳ねるとか。そのレベルを上げていこうと思えばまだまだ先はあるので(現時点での評価は難しいけれど)、一番できている子で70くらいでしょうか。
ーー回数を重ねるごとにみんな上手くなっている感じはしますか?
ちょっとずつ上手くなっていますね。リズムトレーニングが上手くできるようになると野球も上手くなると思うんですよね。ただメニューだからこなすのではなく、どうやったら切り返しが早くできるようになるか、どうやったら高く飛べるようになるか、どうやったら軽やかに動けるか。そういうことを自分で工夫しながらやっていく、そのプロセスが大事だと思います。だから色んなことをやらせると色んなことを考えると思うので、ある程度の種類が大事だと思うので14個も考えたんです。14個あるということは考えることが14個あるわけですから。(取材・写真・映像:永松欣也)
次回「6つの段階に分けて行われるキャッチボール」に続きます。