ーー監督さんも厳しい練習、指導を受けてきたと年代だと思います。それでもそういったチームを目指さずに真逆のチームを目指されたのはどうでしてなのでしょうか?
一番最初に頭の中にあったのは「子どもたちに伸び伸び楽しく野球をやってもらったらどんな選手に育つんだろう?」という思いですね。自分たちが厳しい環境で野球をやってきましたから、逆に子どもたちにはそういう環境で野球をやって欲しくないという思いもありました。
ーーご自身の現役時代にも厳しい指導、練習に疑問を感じられていましたか?
その当時は全然疑問はなかったですね。それが当たり前だと思っていましたし、今みたいに選択肢も無い時代でしたから。でも野球を引退してから(社会に出て)野球の外の世界に出てみて、いろんな人に会ったり、話したりする中で、果たして(野球の指導は)このままでいいのかと疑問に思いました。子どもが生まれて野球に興味を持ってくれましたけど、自分の歩んできた道をそのまま歩ませて果たして幸せなのだろうかと思ったんですね。このチームは「(野球は)遊びの延長」がテーマなのですが、小学生の野球はそれでいいじゃないか、そんな風に思うんですよね。
ーーチームを立ち上げて人数はすぐに集まりましたか?
現在は14人いますけどはじめは全然でしたね。近くに國學院大学のキャンパスがあって毎年野球教室をやってくれています。うちの子も1年生の頃から参加しているのですが、そこで交流している中でうちのチームが(教室に参加している人たちの)目に止まるようになって問い合わせが増えたりだとか、それぞれの小学校の友達を連れてきてくれたりだとか。ポツポツと増えてきた感じですね。
ーー対外試合ができるくらいになったのはいつくらいからですか?
去年の8月に一人助っ人の子どもをお借りして割と早い段階で対外試合はやりましたね。相手は先ほどのルークスさんでした。
ーー事情を理解してくれている兄貴分的なチームが胸を貸してくれたんですね。
そうですね。
後編ではチームの指導方針、ポリシーなどについて伺います。
(取材・写真:永松欣也)
▼横浜青葉NEXUS
「子どもに楽しく、ケガなく、野球をやらせたい」そんな理念を持つ父親逹が立ち上げた、横浜市青葉区を中心に活動する少年野球チーム。
「練習は日曜日の午前中のみ」「少人数生」「親の当番なし」が特徴。現在は4年生以下の部員を募集中(3年生の募集は終了)。月謝は2000円。お父さんコーチは任意。保護者の見学は自由。
ホームページ:https://yonexus.amebaownd.com