ーーバッティング練習ではペットボトルのキャップを打っていました、あれはどんな意図があるのでしょうか?
チーム結成当初は練習するボールもなくひたすらゴムボールとペットキャップを打っていてました。その都度、子ども達にはドミニカの野球の話や、野球ができるグラウンドや道具があるのは当たり前ではないんだよと話してきました。そういったことをチームのいい伝統として繋げていきたいと思い、今もペットボトルのキャップ打ちを続けています。
ーー子どもたちにこのチームを通じてどんな風に育ってほしいですか?
「野球を続けてほしい」だとかあんまり大それたことは思っていません。ここで経験したことをこの先の人生で何かしら生かしてくれたらなと思います。あとは戻れる場所というか、この先中学、高校でたとえ野球をやらなくても「あのコーチ元気かな」「ちょっと練習を見にいってみようかな」と気軽にきてもらえる場所になれたら理想的ですね。技術よりも育てたいのは人間力ですから。
佐藤監督、ありがとうございました。
この日の練習は傘が入らない程度の雨が落ちる中で行われました。途中、ちょっと雨足が強くなってきた時間帯がありましたが「練習中止にならないよね?」と心配そうに監督に確認をしにきた子の姿が印象的でした。その子の表情からは週一回、この日の練習をとても楽しみにしている様子が伝わってきました。
チーム立ち上げから約1年の横浜青葉NEXUS。チームの最上級生はまだ4年生。チームも子どもたちも伸びしろだらけです。横浜青葉NEXUSが今後どのようなチームになっていくのか楽しみです。(取材・写真:永松欣也)
*取材前編は「こちら」。
▼横浜青葉NEXUS
「子どもに楽しく、ケガなく、野球をやらせたい」そんな理念を持つ父親逹が立ち上げた、横浜市青葉区を中心に活動する少年野球チーム。
「練習は日曜日の午前中のみ」「少人数生」「親の当番なし」が特徴。現在は4年生以下の部員を募集中(3年生の募集は終了)。月謝は2000円。お父さんコーチは任意。保護者の見学は自由。
ホームページ:https://yonexus.amebaownd.com