教えながらも学ぶことが多かった
参加した高校生の一人に話を聞くと、交流会を次のように振り返ってくれました。
「相手は小中学生なので、彼等にも分かるように教えなければいけないと意識して臨みましたが、それでもしっかり伝わっているのか少し不安を感じながらやっていました。自分が分かっていても人に教えることは難しいし、自分が分かっていないことは人に教えられない。一つのことでも色んな角度から考えたりアプローチをして理解を深めることが大事だなと気づかされました。教えながらも学ぶことが多かったです」。
最後にこのイベントを主催した笹木さんにお話を伺いました。
——今回のイベントを企画された経緯を教えてください。
日頃から都筑区内の高校の監督さんたちと、なんとか野球界を盛り上げたいなという話をしていまして、それに賛同してくださる仲間も増えて、色々な人脈なども広がりました。そんな中で、学童野球人口を増やし、野球を続ける子どもを増やすためのプロジェクトの一環として開催しました。
——実際に交流会をやってみて感想、手応えはいかがですか?
途中、ちょっと離れたところから交流会の様子を見ていましたが、小中高の子ども達が集まって一緒に野球の練習をやっているって、やっぱり最高ですよね。小学生は絶対に楽しいだろうなとは思っていましたが、中学生や高校生たちはどうかな、という不安もありました。でも高校生達も楽しそうにやってくれていましたし、中学生達が最初はなかなか輪の中に入れていない感じがしたのですが、やっているうちに笑顔が出るようになって。やっぱり子ども達が笑顔で野球をやっている姿が最高ですよね。
——今後は「都筑インディペンデントリーグ」をどのようにしていきたいですか?
今日のような小中高の交流会、練習会だけではなくて、都筑区の低学年や、未就学児を対象にしたボールゲームとかティーボールなどのイベントなども行って、それをきっかけに野球を好きになってくれる子どもが増え、その子達が地域の学童野球チームにどんどん入ってくれる、そんな風になればと思っています。
あと継続してやらないと意味がないですから、今後も月に1、2回はやりたいと思っています。継続していくことが一番のテーマですね。
(取材・文・写真:永松欣也)