ニュース 2021.08.24. 12:04

【少年野球お悩み相談】パパコーチになったら自分の息子を指導できない?

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【少年野球お悩み相談】

息子が少年野球チームに入り、3か月ほどして、チームのお手伝いをしていた主人が正式にパパコーチとして毎週末グランドに通う様になり1年半程経ちました。

始めてすぐは息子のいる低学年を見ていたのですが、3ヶ月ほどして学年が上がる時期に古くからいるたまに参加されるOBの監督が「甘えが出るし、うちのチーム方針です!」と言い、自分の子どもがいない高学年の担当になると言われ練習が息子と別行動になりました(公式戦のみ観戦に行かせてもらえます)。

同じグランドで練習する日もありますが、高学年は遠征が多く、息子の練習試合は(もちろん練習もですが)主人は見ることができない日がよくあり、私は本当に残念に思っています。
主人も最初はショックを受けていましたが、周りのパパコーチも我慢しているのを見て、自分もチームの為にと何も言えない様子でした。
パパコーチは一生懸命な方ばかりで、チームのことを考えてくれているのは分かりますが、パパコーチの本音である「自分の息子と野球がしたい」から休日返上でコーチを引き受けたという本質の部分を表に出せず、申し訳ない気持ちになります。

チームのコーチとして、他の子ども達にも平等に接するのは基本であると思いますし、今いるパパコーチさんは自分の子どもだけ指導や自分の子どもだけに厳しいという様には見えません。

みなさん貴重な休日なので、息子の頑張りを見て過ごしたいはず。それは当たり前の事で、何も後ろめたい事ではないはずなのに、そのことを主張することが、チームのことを考えていないというように捉えられてしまうのでしょうか?
または、監督達に意見することで息子に悪影響を与えるかも? ということが嫌なのか?
この配置についてはあまり話をしないようです。

来年度はどうやるか? 来年は息子は6年になり少年野球最後の年なので、私は主人に息子のいる学年でチームのために動きながらも視界の片隅で頑張っている息子を見てあげてほしいと思うので、監督に話をしてみたいとは思いますが、少年野球とはそういうものなのでしょうか?
こちらに相談することにしました。やはり、監督が絶対で、パパコーチになったら子どもよりチームという考え方もあると理解しなければならないのでしょうか?




【野球パパ、現役監督たちからの回答】


チームに理由を聞くのは構わない


■中学硬式指導者
父親がコーチだと、(保護者には)試合に出る出ないがそこで決まっている様に映り、それが保護者の不満になるケースもありますね。もしかしたら以前にチームでそのようなトラブルがあったのかもしれないですね。なぜダメなのか? その理由をチームに聞くのは構わないと思います。

■学童野球指導者
うちのチームは自由です。むしろ、練習だったり、試合についても父兄やコーチが沢山いると助かるので積極的に現場に入ってもらってます。
基本はパパコーチも自分の息子がチームに入ったのを機に楽しんだりする事で段々とチームに入りこんでいき、他の子どもとも同じ様に接していくことで子どもが卒団しても残ってOBコーチとなるという流れが多いと思います。
相談者さんのチームのはっきりした方針が分からないですが、まずは息子さんと親子で野球というスポーツを楽しみたい! この想いをチームにぶつける事も方法なのかもしれませんね

自分の子どもの指導に関わらない良さもある


■野球パパA
お父さんがお子さんの近くにいたい気持ちはわかります。しかし、その日の全ての練習を見て、家に帰った後にあれはどうだった、こうだったと親子がお互いが見たものを共有するよりも、「(今日は)どうだった?」という質問により、子どもが自分の事、チームの事を話せる様になる方が野球の理解は進むかもしれません。そういう発想の転換をしてみるのもいいかもしれません。

■野球パパB
ウチの息子のチームにもパパコーチはいて、私も最近はパパコーチをしていますが、練習では基本的に自分の息子とキャッチボールをやってはダメです。なのでグランドではほぼ関わらないようにしています。家でも野球の話はほとんどせずに、たまにグラウンド外でキャッチボールをやる程度です。そのキャッチボールがちょっと楽しいんですよね。「関わらない事」も結構重要なことなのかもしれません。

私のチームもNGでした


■野球パパC
息子達のチームは暗黙の了解で全体練習中にキャッチボール、ティーバッティング等、自分の子どもとマンツーマンの練習はNGでした。それ以外は特に決まりはありませんでした。
試合中に息子に対してポジショニングやネクストの近くまでわざわざ手向いて指示をするような熱心(?)な親もたまにいますが、そういう親はやっぱり「出過ぎないように」と注意されていました。それ以外は帯同を拒んだりせず、一緒に学童野球を楽しむスタイルですね。

子どものへの指導で保護者からのクレーム


■現役パパコーチA
私のチームにも多くのパパコーチがいます。母親でも何人かは指導者の資格を取り、グラウンドに入ってます。息子が低学年の時は私はパパコーチとして高学年を見ており、息子が高学年になってからは高学年のパパコーチが多かったのと、やりたがる人も多かったので、人数の少ない低学年を見ています。
特に子どもとキャッチボールをしてはいけないなどのルールも無く、比較的に自由ではありましたが、子どもの指導で保護者からクレームを受けたことがあります。
私は子ども達の成長にあわせた指導をしています。熱心に学びたい姿勢を見せる子には丁寧に教え、まだコーチから指導を受入れる体制が整っていない子にはそこまで熱心には教えていませんでした。私から見てまだコーチから指導をされてもこの子はそれを受け入れる体制ができていない、細かな指導をするにはまだ早いと判断したからです。しかし、それがその子の親子さんの目には、(指導内容に差をつけられていることが)「差別」と映ったようで、直接私には言われませんでしたが遠回しにそんなクレームのような話しを耳にしました。お父さんコーチも色々と大変です......

【アドバイス】


・チームの方針、理由を聞いてみるのは良いと思う
・自分の子どもの指導に関わらない良さもある
・チームによって自分の子どもとマンツーマン練習、指導はNGのところもある

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