少年野球は、大人野球ではない
すべては子供たちのため。
【指導者】は、【指示者】や【指摘者】になって、子供の考える力や可能性を奪ってはいけない。
子供たちがずっと野球を好きであり続けるために、大人たちがすべきこととは?
20年間少年野球の指導をしてきた著者が、少年野球に携わるすべての大人のみなさんに読んでほしいと書いた作品です。
内容紹介
「指導」という言葉には【導く】という漢字が入っています。彼らが掲げた目標に、導いてあげることが本当の指導者の姿です。問題はその導き方です。指導者として、親として、彼らにどのような指導をし、サポートをしていくのか……悩んでいる方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?
私は約20年間、指導者として選手と接してきました。指導というものに常に悩み、選手との距離感に試行錯誤をしている毎日でした。
どうしたら子供たちが自ら考え、動いてくれるようになるのか?
どうしたら、いいチーム作りができるのか?
【一生懸命がんばることの大切さや感謝の気持ち】……これらのものを、どうしたら子供たちに感じてもらえるのかを必死に考えました。指導の仕方・チームの作り方……私と同じように悩んでいる方に参考になればと思い、この本を書きました。
指導者の方だけでなく、少年野球に携わるすべての大人に読んでいただきたい一冊です――本文より
目次
第1章 チーム力 —いいチームの作り方—
お父さん監督が注意しなければいけないこと/指導者同士が指導者同志に……/チームに必要な監督力/キャプテンと副キャプテンの決め方/間違えたプラス思考のチーム ほか
第2章 考動力 —考える野球とは何か—
わからないことに返事をさせない/『指導者』ではなく『指示者』だった自分/「正論がすべて正しいわけではない/選手への「質問」が「尋問」になっていないか/野球ノートの落とし穴 ほか
第3章 保護者力 —指導者と保護者の関係—
保護者への接し方で大切なこと/保護者の善意がルール化される/お茶当番は必要なのか/お父さんコーチが気をつけねばならないこと/監督交代のクーデター ほか
第4章 指導力 —練習での指導—
声の重要性を知るノーボイスノック/ティーチャーが多いと子供は混乱する/やる気があるのに伸びない選手の原因/「がんばってね」と「がんばっているね」の違い/『口動』では子供から信頼されない ほか
第5章 指導力 —試合での指導—
間違えた勝利『私情』主義/私がノックを左右で打つようになった理由/「先頭フォアボールはダメだぞ」を言わない/失敗する試合前の指導者の一言/指導者に必要な一人ミーティング ほか
終章 感動力 —感動エピソードストーリー—
エピソード2 10年以上毎日ティーを上げ続けてくれた父/エピソード5 野球の上手い下手より大切なもの ほか
タイトル:「球導 野球少年を正しく導くためのアドバイス」
著者:年中夢球
発行元:竹書房
定価:1760円