【3色のボールを使った試合形式のノック】
50人を超す大所帯となったブエナビスタでは高学年、中学年、低学年の3グループに分かれて練習が行われている。この日の高学年グループでは試合形式のノックが行われた。いつもと違っていたのは普段使っている白いボールが使われていなかったこと。時折使っているという「グラウンドの色に合わせた茶色いボール」と「青の迷彩柄のボール」に、ヤキュイクでも紹介されている「黒いボール」を混ぜた、三色のボールでノックが打たれていた。
内野、外野のノックが一通り終わると、最後は普段使っている白いボールだけでノック。端で見ている分には、三色のボールも白いボールも子ども達の動きに特に変化は見られなかった。しかし、練習後に何人かに話を聞くと「(最後のノックの)白いボールがよく見えるように感じられた」と答えてくれた。
また何人かのピッチャーは投球練習の途中から青い迷彩ボールを使って投げていたが「白いボールよりもスピードが出ているように見える」と話してくれた。
普段行っているいつもの練習も、ボールを変えるだけで子ども達は飽きずに集中力を切らさずに取り組める。短い練習時間をマンネリさせない工夫された練習メニューだ。
宇田川GMは「指導者は学び続けることが大事」と言い、良いチームがあると聞かせば積極的に視察に出向き、良いと思えば色んな練習、トレーニングも直ぐに取り入れる。そんな姿勢にもまた子ども達がチームに集まってくる秘訣の一端を見た思いがする。
「週末1/4ルール」でどこまでできるか? どこまでいけるか? ブエナビスタのこれからを今後も見続けたい。(取材・文・写真:永松欣也)