ニュース 2022.03.07. 14:36

選手の主体性を重んじる「つくば中央リトルシニア・つくば中央ポニー」(後編)


「練習が終わる時間が早すぎる」


——子どもたちには野球を通じてどんな大人になって欲しい、どんなふうに育って欲しいですか?

他人の評価ばかりを気にするのではなく自分と向き合って、自分で考えて、物事を決断して、失敗を恐れないで前のめりに生きる人になって欲しいですね。誰かのせいにするんじゃなくてね。

以前に人材採用コンサルティングをされている方にお聞きした話ですが、企業は昔、野球をやっていた子を積極的に採用していたそうです。でもそれが今ではラグビーをやっていた子を求める企業が多いそうですね。野球は体育会系の中でも下位の方。「野球は指導者に指示されるのを待って、それをいかにミスなくできるかという受け身な習慣であるのに対して、ラグビーはフィールド上で場面が次々に展開していく中で、指導者の指示がなくても自分たちで考えてプレーしていきます。自然と自発的に考えて行動する習慣がついているから」なんだそうです。

だから、うちのチームでも言われた練習をそのままやるよりも「もっとこうした方が効率が良くないですか?」とか「この練習の意図ってこういうことですよね?」とか、そんなことを言ってくれたりとか、新しい練習を自分で生み出したりする子とかを見るとめちゃくちゃ嬉しいですよね。
そういうことをコーチや監督に子ども達が言える関係性も大事ですよね。疑問を持っていても監督、コーチが怖かったら何も言えないですからね。



——さっき選手の何人かの選手に話をきいたのですが、「練習が終わる時間が早すぎる(土日は14時30分には終了、15時には解散)。もっと練習がしたいです」「練習が楽しみ」と話していました。

本当ですか? それはチームを見直してから一番嬉しい言葉かもしれません。練習でお腹いっぱいにさせない、腹八分程度で終わらせるというこちらの意図が伝わっているんですねぇ。いやぁ、嬉しいですね(笑)。

——最後に、堀田さんにとって野球とは何ですか?

自分にとって野球とは何か? 考えたことがなかったですけど、そうですね「夢中になれるスポーツ」ですかね。

堀田代表、ありがとうございました!

(取材・写真:永松欣也)

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