ニュース 2022.07.14. 16:59

【用賀ベアーズ】子ども達のピークは今じゃない、もっと先にある

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取材に訪れた日の気温は34度。15分に一回程度、給水タイムを入れながら練習を行っていたのは用賀ベアーズ(東京都世田谷区)。チーム創設は1978年。40年以上の歴史を持つチームですが、時代に合った指導法や取り組みが支持され、学年ごとにA〜Dチームを結成できるほど、毎年多くの子ども達が集まっています。なぜこのチームに多くの子ども達が集まるのでしょうか? その理由が知りたくて、6年生のAチームを指導するのが鈴木亮一監督にお話を聞きました。




【活動も監督も別、学年ごとに4チームを編成】


——現在の部員数を教えてください。

チーム全体では64人です。私が監督を務める6年生のAチームは受験などのために6人が休部していて現在は9人です。

——学年ごとにチームを組んでいるんですね。

そうですね。6年生がAチーム、5年生がBチーム、4年生がCチーム、3年生以下がDチームで4チームの編成になり、チームを指揮する監督も別々です。

——学年が上がると一つ上のチームに上がるんですか?

一つ上のチームに上がりますが、監督と子ども達がまるごと上のチームに上がります。学校に例えると、クラスと担任がそのまま上の学年に上がるのと同じですね。

——下の学年の上手い子が上の学年のチームに引き上げられることもあるのでしょうか?

基本的にはありません。上の学年のチームの人数が足りない場合などに下の学年のチームから借り出される場合はありますが、その際も上手い子が優先して呼ばれるわけではありません。

——Aチームの監督がB、C、Dチームを総括した総監督になるのでしょうか?

いえ、Aチームの監督が総監督ということではありません。チームの代表1名と副代表2名がいますので、チーム全体の意思決定は代表を中心に行っています。

——A〜Dチームまで通した、基本的な指導方針を教えてください。

礼儀を大事に、道具を大事に、仲間を大事に、挨拶をしっかり行うなど、健全な子ども達の育成にかかわる部分では共通した方針があります。でも、各チームの方針は各学年の監督に委ねられています。



——大きな大会の優勝を目指す学年のチームもあれば、勝ち負けよりも楽しく野球をやる学年のチームがあったり、その方針も各学年チームを率いる監督さんに委ねられているのでしょうか?

基本的にはそこも監督次第になります。勝負へのこだわりが強い監督もいれば、それ程でもない監督もいます。極端に言えば学年によっては例えば、楽しさだけを追求するチームになることもあり得えます。とはいえ、代々ある程度強いチームには仕上がっていますし、それぞれの監督のやり方が定着すれば、どの学年もある程度のレベルのチームにはなっていると思います。

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