ニュース 2022.08.04. 19:35

野球の楽しさと面白さを再発見する軟式野球大会「座間ひまわりカップ」


【できないと決めつけているのは大人】


参加チームをシャッフルした即席メンバーで戦うためか、午前中のベンチは会話も少なく、ぎこちなく映った。ファウルボールが飛んでも誰も拾いに走らない。バットも引きに行かない。「誰かがやってくれる」そんな風に思っていたのかもしれない。



しかし、時間が経ち自然にコミュニケーションが増えてくると、子ども達が率先して動くようになり、午後からは誰がファウルボールを捕りに行くのか、バットを引くのかなどルールを決めたチームも見られた。そして、「上手い!」「ナイスプレー!」など、相手選手を讃える声も飛びはじめた。違うユニフォームの選手達と楽しそうに会話する姿もグラウンドのあちらこちらで見られるようになった。

「コーチングで大事なのは『黙って見ていること』。大人が1から10まで言わなくても子ども同士で指示を出し合ったり、打順を決めたり、全部できていましたよね? やらせてあげたらできるんですけど、大人が勝手にできないと決めつけるんですよね。野球の戦術でも『指示したとおりのことをやれ』ということになっていると思うんです。それだと面白くないですよね」

イベントを通じて、指導者の怒声や罵声はもちろん、叱責の声も全くなかった。空振りしても「初球空振り全然OKだよ!」などの声が指導者から上がっていた。
「今日、このグラウンドに来てくれた指導者の皆さんには、ぜひ日頃のグラウンドでも子ども達を暖かく見守って欲しいなと思いますね」と榊原さんは話す。(取材・写真:永松欣也)

【イベント参加チーム】(2日目は雨のため中止)
相模原市立上溝中学校
相模原市立相武台中学校
相模原市立相模台中学校
相模原市立上鶴間中学校
藤沢市立第一中学校
厚木市立相川中学校
座間市立座間東中学校
厚木市立玉川中学校
世田谷区立砧中学校
座間ひまわり野球倶楽部

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