ニュース 2022.09.02. 19:51

アットホームな『井端塾』、子どもへの指導は段階を踏んで、根気強く

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仙台育英が東北勢として悲願の甲子園初優勝を決めた8月22日、東京の下町では未来の高校球児たちが『井端塾』で一生懸命に汗を流していました。井端塾とは中日、巨人で活躍した井端弘和さんと社会人野球、NTT東日本の元監督で井端さんの大学時代の盟友でもある飯塚智広さんによる野球塾。厳しい野球の世界を知っている二人は子ども達にどんな指導を行っているのでしょうか? 井端塾を尋ねてみました。




子ども達に伝えたい体の使い方


井端塾は毎回月曜日(月3回)に東京都足立区にあるフィールドフォースパーク1で開催されている。コースは幼児から低学年を対象にした「ジュニアクラス」、小学4年から中学生を対象にした「軟式クラス」と「硬式クラス」の3クラス。「バッティングデー」「守備デー」など、1つのメニューに特化した練習を行う回もあるが、基本的には全クラス通じて捕る、投げる、打つの基本的な練習を毎回行っている。井端さんは特別な練習を行うのではなく、こういった基本的な練習を通じて体の使い方を子ども達に教えたいと話す。



「上手い子も下手な子も、力のある子もない子も、個人差はあっても僕は同じことを言っています。それは体の使い方、動かし方についてです。(ボールに)どうやって力を伝えていくのか? 力ばかりに頼っていては後々苦しくなりますから。体の小さい子には『まだまだ力がないよ』ということを伝え、逆に体が大きくて力のある子には『(野球は)力じゃないよ』ということを伝えています」



実際、この日の低学年クラスの内野ノックではショートからファーストへ強いワンバウンドを投げる練習が行われていた。その意図を井端さんはこう話す。
「低学年の子はワンバウンドだと強いボールを投げられるんですけど、ノーバウンドだと体がまだ緩いので強いボールを投げられないんです。だからまずはワンバウンドで強いボールを投げる練習を行い、途中からワンバウンドの送球とノーバウンドの送球を交互に行っています。こうやって子どもたちが体の使い方、力の伝え方を何となくでもいいので分かるといいなと思うんです。ちょっとずつそれが伝わってきているかなと感じています」

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