ニュース 2022.09.02. 19:51

アットホームな『井端塾』、子どもへの指導は段階を踏んで、根気強く


「子どもに教えるのが一番難しい」


井端さんは先月までU-12侍ジャパンを率い、巨人や東京オリンピック野球日本代表などでのコーチ経験を持ち、飯塚さんも社会人野球の名門チームでの監督経験を持つ。そんな二人が口を揃えて言うのは「子どもに教えるのは大人に教えるより難しい」ということだ。

「社会人野球でも『基本からやろうぜ』と当たり前のようにやってきましたけど、子どもたちに教えるとなると、こんなに基本を教えるのが難しいんだなと思い知らされます」(飯塚)

「プロはある程度の説明をすればニュアンスで伝わります。でも子ども相手ではそれでは伝わりません。事細かく1から10まで順序立てて、子ども達にも分かる言葉に置き換えて説明をしないと伝わりません。特に低学年の子は野球を始めたばかりですから大変です。そこは根気よくやっていますけど、子どもに教えるのって一番難しいですよ」(井端)



そんな井端さんと飯塚さんを練習終わりの子ども達が捕まえる。練習中に分からなかった部分を聞いたり、自分のスイングや投げ方のアドバイスを求めるのだ。耳を傾けてみると、井端さんはこんなアドバイスを送っていた。
「練習の時から試合の気持ちでやらないと試合で打てないよ。試合のような気持ちで練習をする、練習と試合を分けないようにしないとダメ」

保護者とも気さくに会話する。子どもの普段のチームでの活動や大会のことなど談笑を交えながらも、この日の練習で出た課題やアドバイスもさりげなく保護者に伝える。
「練習を見ている親御さんにもアドバイスや課題を知ってもらうようにしています。僕は月に3回しか見れませんから、家に帰ってから僕の言っていた部分を親御さんに見てもらえたほうがいいですから」(井端)。



最後に、井端さん、飯塚さんに少年野球人口が減少していることを踏まえて、少年野球年代で大事にして欲しいことについて聞いてみた。

「子どもの頃は打つとか、抑えるとか、勝つというところに目標を置かないで欲しいですね。打つためにどうする、抑えるためにどうするというところに目標をおいて欲しいと思います。結果ではなくて過程を大事にする。結果なんて分からないんですから、小学生の間は過程を大事に、過程を楽しんで欲しいですね」(飯塚)

「『こうだろ!』『なんでこうしないんだ!』と怒ることだけは止めて欲しいですね。子どもって分かっていないのが普通です。だから分かっていないことを怒るのではなく、言葉遣いも含めて根気強く接して欲しいですね。
分かっていなかったり、できなかったりしても、それは怒ることじゃないと思うので、理解できるように説明してほしいです。順序立てて第一段階、第二段階、第三段階と順序立ててやっていけば良いと思うんですけど、そこをすっ飛ばして1から10まで一気にやらせようとすると無理が出てきますよね。だから段階を踏んで、根気強く指導してもらいたいですね」(井端)

(取材・写真:永松欣也)

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