ニュース 2022.11.07. 15:33

「野球を楽しく!」に方針転換、部員激減から3倍増へ|庭代台ビクトリー

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かつては西武の森友哉選手も在籍し、最盛期には7、80名の部員を誇った大阪府堺市にある『庭代台ビクトリー』。それが3年前には部員が7人まで減ってしまった。原因は指導が厳しすぎたこと。そこでチーム方針を大きく見直したことが奏功し、現在子ども達は22人まで増えた(取材時点)。監督の大下雄平さんにお話を聞いた。




【時代に合わない厳しい指導、部員が7人に減少】


——3年前までは厳しかったそうですが、具体的にはどんなふうに?

ちょっとした中学硬式野球や高校野球の強豪校に通じるような指導でしたね。キャプテンを中心とした縦型社会でしたし、ミスしたことを激しく叱責する、怒声、罵声が飛び交うような感じで「勝利至上主義」といわれる部類やったと思いますね。

——それは根底には、練習が厳しくても勝てば嬉しいはず、子ども達が中学・高校で強いチームに行けるようになど、そういう思いがあって?

そうですね。そういう思いでやっていたと思います。

——部員は段々減っていったのですか?

そうですね。3年前に急激に減ったのではなく徐々に減っていきました。

——厳しい指導はやっぱり今の時代には合わない?

時代も変わってきていますし、学校やご家庭の方針も昔に比べてかなり変わっていますよね。野球チームにいるときだけ厳しいことを言われても、子どもも保護者もそれは受け入れられないですよね。
昔は厳しい指導方針でも子ども達に反発心もあったんですけど、今はそんな方針では子ども達は萎縮して固まってしまう。
ですから時代に合わせた新しい指導方法に切り替えないと、子どもにも保護者にも何一つ伝わらないですよね。

——怒られたりしても「なにくそ!」という部分がなくなっているのは、今の子達が家でも学校でも怒られ慣れていないということも関係しているのかもしれないですね。

昔と同じ感覚で厳しくやっていたら辞めてしまいますし、怖がってチームに入ってこないですからね。うちのチームも数年前まではここら辺では怖くて有名でしたからね(笑)。

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