【世界で経験した「日本では見られないボール」】
——中学から滋賀野洲ボーイズ(硬式)に進みましたが、ボールの違いなどで苦労したことはありますか?
一番は打球が怖いということですね。あとはバッティングでは変化球です。小学校の時はコースで狙うことはあっても球種を狙うことはなかったので、どの球を狙っていいのか、初めは分からなかったですね。
——U15日本代表に選ばれましたけども、初めて日本代表として世界で戦った感想は?
環境が大きく変わったので対応できない部分がありましたし、世界の選手達は体が大きいので球が速かったり、打球も遠くに飛ばしたり、打球速度も速かったり、そういう面では負けていると思いました。でも日本の「細かい野球」で勝てる部分も多くて、アメリカにも勝てましたし、技術的な部分では日本は負けてないと思いました。
——すごい選手もいましたか?
アメリカのピッチャーは147キロくらい出ていて速いし、変化球のキレもすごかったです。ストレートも外国人ピッチャー特有の動くボールだったり。「真っ直ぐだ!」と思って振ったらバットの芯を外されるような、日本のボーイズリーグではなかなか見られないボールでした。
——そういった体験は帰国後に生かされていますか?
ツーシームとか動くボールはすごく武器になるなと思いました。なのでU15監督の鹿取義隆さんが僕と同じサイドスローだったので、投げ方をすぐに教わって、今でも電話とかで教えてもらっています。
——ボーイズリーグを引退後の現在はどんな練習をしていますか?
今はネットに向かっての投げ込みなどをしています。
——最後にこれからの目標を教えてください。
甲子園に出ることはもちろんですが、U18の代表に選ばれることです。
(取材・写真:永松欣也)
プロフィール
辻 琉沙(つじ りゅうさ)
2007年8月3日生まれ
ポジション:投・内
身長/体重:175cm/65kg
投打:右投右打
【経歴】
多賀少年野球クラブ(多賀町立多賀小学校)
滋賀野洲ボーイズ(多賀町立多賀中学校)