ニュース 2023.01.19. 12:06

「8つの基本設計」に基づく練習メニュー|KOJIMACHI HEROES BASEBALL CLUB

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現役メジャーリーガーから小学生まで幅広い年代の選手を指導するトレーナーの木村匡宏さん。そんな木村さんが昨年3月に軟式中学野球クラブ『KOJIMACHI HEROES BASEBALL CLUB』(以下「ヒーローズ」)を立ち上げ監督を務めている。トップトレーナーが監督を務めるチームはどんな練習を行っているのだろうか?




【「基本設計」に基づいて行われる練習】


都心のど真ん中、東京都千代田区麹町のあるビルの地下に下りると、縦13m、横5m、高さ5mほどの地下練習場が広がる。



体を動かす前に、選手達は人工芝の上で車座になり、モニターに映し出されたこの日の練習メニューを確認する。ちなみにこの日のメニューは以下の4つ。
(1)ふりかえり vs ○○○○戦
(2)カラダづくりタイム
(3)スキルタイム
・バッティング
・コネクティング
(4)ミーティング

練習メニュー(1)の「ふりかえり」では、万城目晃太コーチがファシリテーターとなり、前週に行われた試合を振り返る。特徴的なのは、振り返りが一方通行ではないこと。選手達に問いかけながら、内なる声を辛抱強く引き出す。



こういった振り返りでは、マイナスな面ばかりが強調されがちだが、万城目コーチは試合での良かった点も挙げる。選手が意見を言ったあとはみんなで拍手も行う。そうすることで選手達が意見を言いやすい空気が作られる。こういった点も「意識してやっています」(木村監督)という。

ヒーローズの練習は、「0:準備、1:走、2:投、3:捕、4:フィールド、5:打、6:鍛、7:Team」の8つの基本設計に基づいて行われる。試合の振り返りもこの基本設計に沿って行われる。



例えばこの日は「3:捕」について、上記の振り返りのなかで選手から次のような声が挙がった。

①青空の下での正面のフライが見づらくて捕りにくかった
②ランナーが前を横切られたときのゴロキャッチが難しかった
③ランダウンプレーでうまくアウトにできなかった

そこで木村監督と万城目コーチが相談し、この日の練習メニューの中に、以下の練習メニューが加わった。
①フライキャッチ → 体の左側でフライを捕る
②ゴロキャッチ → わざと野手の前に走者を横切らせてゴロを捕る
③ランダウンプレー → ボールをキャッチするときの手と足の合わせ方を意識する

③のランダウンプレーについては、まず選手それぞれの両膝、両手の「パワーポジション」を監督、コーチがチェックすることから始まる。パワーポジションとは、関節に負担をかけず、動き出しから最大の筋出力を発揮できるようになる、自分の身体を最も安定させる姿勢のこと。
ボールをキャッチするときに、手と足、それぞれのパワーポジションをどのように合わせて動くと、次の動きがスムーズに行えるようになるかを、実演を交えて選手達に落とし込んでいく。

数をこなし、上手くできなければ指摘して再度やり直させるという練習が一般的だと思うが、ヒーローズでは理論に基づいた体の動かし方をまず説明し、体のどの部分をどのように使うプレーなのかを頭でイメージさせてから練習を行う。母体が現役メジャーリーガーなどのトップアスリートもトレーニングを行う『MTXアカデミー』であるヒーローズならではのアプローチだ。

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