2018年には全国大会で初めてベスト8に進出。この春も含めて三期連続の全国大会出場を決め、甲子園常連の強豪高校へ進む選手も増えている「つくばヤング」(茨城)。そんなチームは、高校、大学を見据えた選手の土台を大きくするトレーニングに力を入れているという。どんな考えでどんなトレーニングを行っているのだろうか?
つくばヤングでは、冬の時期は特にウォームアップとトレーニングに力を入れている。取材に訪れた2月上旬も8:30〜11:00までの時間を割いて、入念に行われていた。
中学時代は選手の発育発達が著しい時期。成長が早い選手は高校生並みの体格をしていることも珍しくない一方で、成長が遅い子は逆に小学生並みの体格であることもある。同じ中学生でも6学年の発育差が生じる場合もあるのだ。
そのため、全員に同じ強度、負荷のトレーニングを一律に行わせると怪我に繋がる恐れがあるため、つくばヤングでは定期的に外部から専門トレーナーを招いて、成長差や体格差に気を配りながらトレーニングを行っている。
この日はグラウンドでのトレーニングを行う前に、3000メートルの12分間走、クーパーテスト(最大酸素摂取量を簡易的にチェックする方法)が行われた。昨今では「野球の練習に長距離走は必要ない」という意見も聞かれるが、藪田武史監督はアスリートとしての心肺機能を高めることが狙いだと話す。
「例えば夏の暑い時期、三塁打を打ってそこで息切れして、次の回から疲れてパフォーマンスが落ちてしまうようではダメですよね? 子ども達にもそういうふうに12分完走をする狙いを説明して、目的を持って取り組んでもらっています」
12分完走を終えてからはグラウンドに場所を移し、肩甲骨と胸郭、股関節の可動性を高めるトレーニングが行われた。これらの箇所を鍛えるのは投げる、打つのパフォーマンスに繋がるからだとトレーナーの三上竜之介さんは話す。
「胸郭の可動性が低いと、胸を十分に張れないため、背中が丸まって肩のがい旋がしっかりできずに肩に負荷のかかる投げ方になってしまいます。打つ方では、股関節が使えないとスイングした際に背骨に負担がかかり腰椎分離症になる恐れもあります」
つくばヤングは試合での勝利を全力で目指す。一方で、目先の結果よりも選手達に高校、大学で大きく羽ばたいてもらいたいというという藪田監督の思いがある。そのために、選手としての土台を大きくするためにトレーニングに多くの時間を割いている。
■選手の土台を大きくする
つくばヤングでは、冬の時期は特にウォームアップとトレーニングに力を入れている。取材に訪れた2月上旬も8:30〜11:00までの時間を割いて、入念に行われていた。
中学時代は選手の発育発達が著しい時期。成長が早い選手は高校生並みの体格をしていることも珍しくない一方で、成長が遅い子は逆に小学生並みの体格であることもある。同じ中学生でも6学年の発育差が生じる場合もあるのだ。
そのため、全員に同じ強度、負荷のトレーニングを一律に行わせると怪我に繋がる恐れがあるため、つくばヤングでは定期的に外部から専門トレーナーを招いて、成長差や体格差に気を配りながらトレーニングを行っている。
この日はグラウンドでのトレーニングを行う前に、3000メートルの12分間走、クーパーテスト(最大酸素摂取量を簡易的にチェックする方法)が行われた。昨今では「野球の練習に長距離走は必要ない」という意見も聞かれるが、藪田武史監督はアスリートとしての心肺機能を高めることが狙いだと話す。
「例えば夏の暑い時期、三塁打を打ってそこで息切れして、次の回から疲れてパフォーマンスが落ちてしまうようではダメですよね? 子ども達にもそういうふうに12分完走をする狙いを説明して、目的を持って取り組んでもらっています」
12分完走を終えてからはグラウンドに場所を移し、肩甲骨と胸郭、股関節の可動性を高めるトレーニングが行われた。これらの箇所を鍛えるのは投げる、打つのパフォーマンスに繋がるからだとトレーナーの三上竜之介さんは話す。
「胸郭の可動性が低いと、胸を十分に張れないため、背中が丸まって肩のがい旋がしっかりできずに肩に負荷のかかる投げ方になってしまいます。打つ方では、股関節が使えないとスイングした際に背骨に負担がかかり腰椎分離症になる恐れもあります」
つくばヤングは試合での勝利を全力で目指す。一方で、目先の結果よりも選手達に高校、大学で大きく羽ばたいてもらいたいというという藪田監督の思いがある。そのために、選手としての土台を大きくするためにトレーニングに多くの時間を割いている。