ニュース 2023.04.16. 10:58

強くなくても部員が増える、その理由|四谷外苑ユナイテッド

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東京都新宿区を活動拠点にしている『四谷外苑ユナイテッド』。少年野球人口の減少が叫ばれるこの時代に部員が増えて続けている。今どき、子どもが増え続けているチームにはどんな魅力があるのだろうか? 練習終わりに子どもを迎えに来たお母さんのお話を通じて、その要因を探ってみた。




【お母さんが語る入部の決め手】


このチームにお父さんコーチの姿が多いことは前編でも書いた。その反面、少年野球の現場でよく目にする、「練習を見守るお母さん」の姿が見えない。練習の途中に見に来て途中で帰ったお母さんが3人いたくらい。これも松田康一代表の意図するところでもあるという。
「保護者の負担を少なくすることは当然意識しています。試合のときは少しお手伝いをお願いする場合もありますが、当番制などはありません。休みの日に子どもをチームに預けにいく、そんな感覚で気軽に入部いただいて全然OKだと思っていますから」



練習終了後、息子さんを迎えに来たお母さんに、なぜこのチームを選んだのか、お話を聞かせて頂いた。
「この町に住んでいて、ユナイテッドのユニフォームを着ている子たちが生き生きしていて、すごく礼儀正しいなと以前から思っていました。実際に体験会に参加してみたら、コーチの皆さんの子どもたちへの振る舞いが紳士的でいいなと思いました。『おらぁー!』みたいな感じだったらどうしようと思っていたので(笑)。
子どもへの声かけ一つを見ても、やる気にさせる声かけだったり、頭ごなしに否定をしないとか、大声を出さないとか、子どもへの接し方をきちんと学ばれているんだなと感じました。
うちの子は体験会では緊張していたんですけど、コーチの皆さん同様にチームの子たちもみんな優しくて、『緊張しなくて大丈夫だよ』って優しく声をかけてくれたり、『一緒にやろうよ』『練習試合見においでよ』って誘ってくれたり。そういうチームの雰囲気、文化がすごくいいなと思いましたし、このチームなら安心して子どもを預けられるなと思いました」



また、保護者の負担の少なさという点もやはり大きかったという。
「保護者が係や当番をやらなくていいというのも、今風でいいなと入部の決め手になりました。うちはきょうだいがいるので、この子の野球にだけ親がつきっきりになってしまうと、他の子の時間が取れなかったりしますし。ここだったらいいなと思いました」

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