ニュース 2023.04.16. 10:58

強くなくても部員が増える、その理由|四谷外苑ユナイテッド


【時代に求められていることを当たり前にやる】




元々、4つの区のいくつかの小学校から毎年30人程度の部員が集まっていたチームだが、現在の部員はさらに増えて40人。今もポツポツと増え続けている。
近隣小学校でビラをまいて勧誘をしたり、1、2年生の部費を無料にしたり、色々な試みが成果を現しはじめているという。だが、コロナ禍で子どもたちがずっと体を動かしていなかったことも要因の一つではないかと松田代表は話す。
「親御さんも何かしら子どもにスポーツをさせたいという思いがあるのだと思います。この辺りは警察があるので剣道、柔道も人気なのですが、『何かチームスポーツを』と考える親御さんにはサッカーか野球が選択肢となると思います。そこで、保護者の負担を少なくしているうちのチームを選んでもらえているのかもしれませんね」



以前に、悲願の全国大会初出場を果たした少年野球チームの代表の方にお話を聞いたことがある。
「翌年は新入部員が増えるぞ!」と期待したが、新入部員はまさかの0人。その原因は、「あそこは強いから厳しいに違いない」「親の負担も大変に違いない」と噂されて敬遠されたからなのだという。
強ければ部員が集まっていた時代は終わっている。逆に強くなくても部員が増え続けているチームも多い。四谷外苑ユナイテッドもそんなチームの一つだ。
特別なことをやっているわけではなく、今の時代に求められていることを当たり前にやっているにすぎない。それでも部員は増えている。
部員減少に悩むチームにはぜひ参考にしてほしい。(取材・文・写真:永松欣也)

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