ニュース 2023.05.30. 13:16

「素振り」は腰を痛める? 守りたい子どもの「腰」


【素振りをするより「何か」を打つ】


「素振りはダメだけど、シャトルやスポンジボールを打つことはOK」

そんな話を聞くこともありますが、正確に言えば、素振りとボールよりも大幅に軽いモノを打つスイングで全く同じスイングをした際に、腰への負担に大きな差があるとは言い切れないそうです。

「でも、素振りでは『振る切る』ことに意識がいきがちだった子が、ボールやシャトルをインパクトして打球がどう飛んだか分かるような練習にしてあげることで、インパクトに意識がいくようになり、フォロースルーをそこまで気にしなくなります。それが結果的に腰への負担を軽減することに繋がる可能性はあります。
また、闇雲に振る素振りよりも何かを打つ練習のほうが、どう振ったらどう飛んでいくというのが分かるため、子ども達も楽しいですよね。その二つのことから『素振りよりも何かを打った方が良い』というのは、間違いではないと言えます」

ちなみに、素振りよりもタイや叩きの方がフォロースルーで腰が回り過ぎないために「腰への負担軽減」という意味では更に望ましいそうです。

小学生年代においては、ピッチングもバッティングも、過度な量をやらせると体の色んな部分に負担が出てきます。何事も「適度な量」というものを考えることが大事になってきます。

「成長のスピードも体力も子どもによって差がありますから、一律に同じ量の練習を課すのは危険です。子どもによっては、バッティングにしろピッチングにしろ途中でフォームが変わってくる、崩れてくる子も出てくると思います。それを指導者の方はしっかり見てあげて、子どもの出すサインに敏感になって欲しいと思います。この子、ちょっとフォームが変わってきたなと思ったら、そこで止めるようにしてあげてください」

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