■子ども達が思いっきりできる環境作りを
——大学2年の時から始めて今回で4回目となるイベントですが、プロ野球選手になって初めて行った、今の感想は?
昨年は(ドラフト指名されて)プロ野球選手になることが決まって周りの見る目も違ってきて、今年はさらに巨人で1年やって自分のことを知ってもらったなかで、こうやって子ども達と一緒に野球をすることができました。自分自身の成長も感じますし、(毎年参加してくれている)子ども達の成長も見れますし、自分の子どもの頃を思い出す「原点」というか、自分もこうだったなと振り返れる時間でもあるので、すごく良い時間になったなと思います。
——プロ野球選手になったいま、改めて小学生時代を振り返ってみて、結果的にあれが良かったなと思う練習や習慣などはありますか?
毎日父にノックを打ってもらったり、とにかく毎日野球をやっていました。でもそれはやらされていたのではなくて、自分がやりたかったから。結果を出すためにやるという思いもありましたけど、それよりもとにかく野球が好きだったからやっていましたね。
技術的なことをいえば、ひたすら毎日守備練習をやっていたことが(現在の)守備力に繋がったと思います。
——高校1年夏から大学4年間を通じて7年間フルイニング出場されていましたが、小中学生時代に何か特別なことはされていたのでしょうか?
中学校時代は2つのチームに所属して、最後はどこにも所属せずに毎日バッティングゲージで打ったり、一人で練習をしていました。実戦がないなかで、自分でどう感じて、どう打つのかということを毎日考えながらやっていましたし、その一球に対して、どれだけ捉えられるかということを追求していました。中学時代は特にそういうことをやっていました。あとは、当時は奈良県に住んでいましたけど山の中をよく走ったりしていて、多少は下半身が鍛えられたんじゃないかなと思います。
——少年野球人口が減っていると言われていますが、小学生を指導する方達に向けて、何かメッセージがあればお願いいたします。
子どもを型にはめない指導が一番いいなと思っています。体の動きなども型にはめてしまうと高校、大学に進んだときに一つの型しか覚えていなかったり、プレーの引き出しが少なかったりするので、色んなことをやらせて色んな動きをさせてあげてほしいなと思います。そうやって学年が上がっていくとそれが「技術」にもなると思います。
「これはこう」という型にはめずに、子ども達が思いっきりできるような環境作りをしてあげて欲しいなと思います。(取材・写真:永松欣也)