ニュース 2024.02.16. 18:25

選手がスクールで指導を受けることは問題か?|高校野球の元監督が少年野球の「お父さんコーチ」になってみた

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高校野球の元監督が「お父さんコーチ」になって思った、少年野球のあんなことやこんなこと。日々、子ども達と向き合い、奮闘されている指導者の皆さんに向けた、神奈川県立川和高校野球部の元監督、伊豆原真人さんのコラムです。




あるチームの指導者からこんな相談を受けました。
「ウチの選手が野球スクールに通っていて『スクールではこう言われました』と、チームの指導を聞かなくて困っています」

私はチームの選手が、外部の野球スクール、野球塾に通うことは全く問題ないと思っています。高校野球監督時代にたくさんの外部指導者の方々に来て頂いて、選手は様々な指導を受けることができました。その中から選手自身が取捨選択したり、私と相談して方向性を決めることができ、選手にとって有意義でした。「〇〇トレーナーのところで打撃指導を受けたいのですが」と、言ってくる選手もいました。もちろん拒む理由はないので許可していました。

今回の相談の件ですが、選手がスクールで指導を受けることが問題なのではなく、「指導者同士で意思疎通ができていない」ことが問題だと思います。
私は外部指導者とはコミュニケーションを多くとり、自分の指導だけでは足りない部分や、より専門的な部分を教えてもらうようにしていました。選手が希望したトレーナーには私の方からコンタクトを取り、相談するようにもしていました。

外部指導者との出会いは自分の考えとの違いを学び、より深く考えるチャンスでもあります。
選手の技術向上のため、チーム力の向上のために何ができるのか?
指導者も常に学ぶ姿勢でいることが求められていると思います。




【プロフィール】
伊豆原真人。愛知県立瑞陵高校野球部、信州大学野球部で投手としてプレー。大学院卒業後にシステムエンジニアの道へ進むも、28歳で神奈川県教員へ転職。相模大野高校(相模原中等教育学校)監督を経て、2013年から川和高校の野球部監督に就任。2023年からは他校への異動に伴い高校野球の現場を離れた。担当教科は数学。
X(https://twitter.com/izuharabaseball
Instagram(https://www.instagram.com/masatoizuhara/
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