ニュース 2024.04.18. 17:04

「野球塾」ではどんなことを教えている? 『Gate1Field Baseball Labo』菅澤遼さん

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雑居ビルの二階。入口の扉を開けるとそこには1フロアを改造した「野球練習場」が広がっていました。室内には二重ネットが張り巡らされ、置きティーやフロントトスマシンを使ったバッティング練習が可能でラプソードなどの最新設備も充実。この施設の名前は『Gate1Field Baseball Labo』。昨年9月に横浜市青葉区にオープンしたいわゆる「野球塾」。「野球塾」という言葉を近年よく耳にしますが、一体どんな指導が行われているのでしょうか?チームで受ける指導とはどのように違うのでしょうか?『Gate1Field Baseball Labo』での指導の様子を紹介します。




この日行われていたのは低学年クラス、小学1年生二人へのレッスン。投げたり、打ったりといった野球の練習を行う前に、足首、股関節、肩甲骨の柔軟性、コオーディネーション能力を高める準備運動に多くの時間が割かれていました。
「今の子達は足首が硬くて、いわゆる便所座りができない子が多いんです」
そう話してくれたのは『Gate1Field Baseball Labo』代表の菅澤遼さん。菅澤さんはさらに続けます。
「体は昔よりも大きくなっていると感じますが、股関節をはじめとした各関節が硬いですね。ゲームやスマホの影響なのか、背中が丸まっている子も多いです。この先も野球をやっていくのであれば、これらを改善しないと故障につながる問題です」



ようやくボールを使った練習が始まると、まだ1年生ということもあり、まずは正しいボールの投げ方のおさらい。プレートに足を置き、プレートからホームベースに向かって引かれた線の上に真っ直ぐ足を踏み出してボールを投げます。次に軸足で立って3秒間静止。そのままボールを投げて、今度は踏み出した片足1本で立つ。最後に教えてもらった投げ方を意識して数メートル先の的をめがけて点数を競うゲームを実施。二人の1年生が必死に点数を計算して勝敗を競い合っていました。
次に行われたのは、先ほどやった軸足で立った姿勢からその場で1、2のリズムでケンケンをしてボールを投げる練習。この動きの目的は2つ。ひとつは投げる姿勢で上下運動をしてもバランスよく投げることができるようにする事。もうひとつは軸足で地面をしっかりと踏んで投球のための「蹴り」を覚えること。
「次のカテゴリでは投球フォームの練習があるのですが、股関節に(体重を)乗せる動作の布石にもなります」

次に行われた守備のレッスンでは、2つ並べたコーンを左周りに2周(左利きの場合は右周り)してから緩いゴロを捕るドリルが行われていました。この動きの狙いはグローブをつけてもしっかりと足を動かせるようにすること。また、身体の部位ごとに力を入れるところと脱力するところ、メリハリをつけた動きができるようになることで、フィールディングがしなやかになるのだそうです。

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