ニュース 2024.05.03. 11:41

【青山東京ボーイズ】技術だけでなく返事や挨拶も大事にする「いまどき」のチーム


【技術だけでなく返事や挨拶も大事】




この日の練習開始時間は朝9:00。少し早い8:30にグラウンドに着くと、選手達に交じってグラウンド整備をしている岩隈オーナーの姿がありました。

「下級生や岩隈オーナーがグラウンド整備をしているのに、3年生たちはそれを見ながら土手を歩いてきていたよな? 確かに練習開始時間には間に合っていたけど、それでいいの? 野球で気遣いは大事だぞ」

練習開始前に広橋監督は選手達にこんな小言を言っていました。それは「気を利かせられない人間は良い選手になれない」という思いがあるから。



「返事が返ってこない。指示待ちが多い。気を利かせて動くことができない」
最近の子どもの特徴、昔のと今の子の違いについて広橋監督に聞くとこんな答えが返ってきました。
「それが今の一般的な普通の子なんですよね。でもそこを脱却しないと良い選手にはなれないですよ。私が一番キツく言うのはそういう部分ですね。返事も挨拶もそうですけど、技術だけでなく、そういう部分もきちんとできるようになって高校に送り出したいですから」

「そういう部分」から脱却して欲しいからこそ、練習前には周囲と歩幅や呼吸を合わせて走る集団走を敢えて行い、ノックの後には全員を集めて良かった点、気になる点などを選手達が発表する場を設けるようにしていました。

「発言をすることが大事です。何かを言ってくれたら(それが間違っていても)何かを考えてくれているということですから。でもウチにはまだそういう子があまりいません。だから(発言しやすいように)『そうだよね。それもあるね』って認めてあげる。『それは違うだろ』って言った瞬間に終わりですからね」

怒声罵声のないグラウンド。怒らないで褒める指導。丁寧な技術指導。練習中に流れるヒット曲。一方で返事や挨拶、気遣いの大切さを根気よく選手達に説き続ける広橋監督。
いまどきな部分と泥臭い部分が上手くハイブリッドされた、青山東京ボーイズの練習でした。

後編では150人の入部希望者からどのようにして20人を選ばれたのかについて、広橋監督、岩隈オーナーのお二人にお話を聞きました。(取材・写真/永松欣也)

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