今年は定員20人に対して150人の入部希望があった青山東京ボーイズ。やむを得ず行われたセレクションでは、多くの入団希望者の中からどのような基準で20人が選ばれたのでしょうか? 岩隈久志オーナー(兼コーチ)と広橋公寿監督にお話を聞きました。
——どのような基準で20人が選ばれたのでしょうか?
広橋 元気よく挨拶ができて気持ちよかった子だったり、今は体が小さくても体ができたら楽しみだなという子だったり。技術的な面ではキャッチボールがしっかりできるかどうか、そこだけです。あとは全体的なバランスを見てですが、共通するのは「野球が好きな子」ですね。
岩隈 技術的な部分ではキャッチボールができること。あとはウォーミングアップから見ていて野球が好きかどうかということ。最終的には広橋監督とコーチとも相談して20人を決めました。
広橋 強くなることや優勝を目指すのであれば上手い子を上から順に獲れば良いと思いますが、高校、大学、社会人、プロとか、上のカテゴリーに行って活躍できるような選手を育てることを目標にしていますから。だから上手いけどちょっと元気がない、礼儀やマナーがちょっと、という子は獲っていないです。
——150人もの入団希望者がいたとのことですが、保護者の方がこのチームに期待されている点はどんなところだと思いますか?
広橋 (子どもを)上手くしてもらいたいということじゃないですかね。メジャーのトップのいた人、社会人のトップレベルにいた人達がコーチでいるわけですから。この子達が上手くなって、強い高校に行って、「青山ボーイズの子、良い選手になったな」というのが一番理想的なパターンですよね。
岩隈 求められているとしたら(子どもの)野球技術がどれだけ上達するか、どれだけ野球を知ってもらえるか、そういう部分が期待されているのかなと思います。ですので、正しい体の使い方を含めて、正しい捕り方、打ち方、投げ方、走り方をしっかり伝えていきたいなと思っています。
——昨年は甲子園で慶応義塾高校が優勝して「エンジョイベースボール」という言葉が話題になりました。岩隈さんが考える「エンジョイベースボール」とは?
岩隈 ただヘラヘラやるのがエンジョイではないと思います。「楽しい」って、できなかったことができるようになること。それが喜びに変わると思うので、しっかりそこを目指してあげる。そのなかで野球をプレーしながら明るく楽しくやってもらいたいなと思っています。
——青山ボーイズの目標、目指すところは?
岩隈 もちろん強くなったら嬉しいですけど、それよりも野球の楽しさ、勝つ喜び、負ける悔しさをしっかり覚えてもらいたいですね。野球はミスがたくさん起こるので、「じゃあどうやったら上手くなれるか?」とか話しながら、また練習を繰り返しやって。目標というか、そこの野球の楽しさというか基本をしっかり教えていきたいなと思っています。そのなかで野球を通じた人間教育を目指していきたいなと思っています。
——オーナーとして、見えてきた今後の課題や、もっとこうしたいなどはありますか?
岩隈 野球人口が減ってきていることを野球界全体で考えないといけないと思っています。そのなかで、どうやったら楽しく上手くなれるかとか、体の使い方とかはプロ経験者が教えられることもたくさんあると思うので、僕と同じように元プロ野球選手が野球チームを作って子ども達に野球を伝えるとか、そんなふうにたくさんのチームが立ち上がると嬉しいですね。(聞き手/写真:永松欣也)
【選考の基準は「野球が好きな子」】
——どのような基準で20人が選ばれたのでしょうか?
広橋 元気よく挨拶ができて気持ちよかった子だったり、今は体が小さくても体ができたら楽しみだなという子だったり。技術的な面ではキャッチボールがしっかりできるかどうか、そこだけです。あとは全体的なバランスを見てですが、共通するのは「野球が好きな子」ですね。
岩隈 技術的な部分ではキャッチボールができること。あとはウォーミングアップから見ていて野球が好きかどうかということ。最終的には広橋監督とコーチとも相談して20人を決めました。
広橋 強くなることや優勝を目指すのであれば上手い子を上から順に獲れば良いと思いますが、高校、大学、社会人、プロとか、上のカテゴリーに行って活躍できるような選手を育てることを目標にしていますから。だから上手いけどちょっと元気がない、礼儀やマナーがちょっと、という子は獲っていないです。
——150人もの入団希望者がいたとのことですが、保護者の方がこのチームに期待されている点はどんなところだと思いますか?
広橋 (子どもを)上手くしてもらいたいということじゃないですかね。メジャーのトップのいた人、社会人のトップレベルにいた人達がコーチでいるわけですから。この子達が上手くなって、強い高校に行って、「青山ボーイズの子、良い選手になったな」というのが一番理想的なパターンですよね。
岩隈 求められているとしたら(子どもの)野球技術がどれだけ上達するか、どれだけ野球を知ってもらえるか、そういう部分が期待されているのかなと思います。ですので、正しい体の使い方を含めて、正しい捕り方、打ち方、投げ方、走り方をしっかり伝えていきたいなと思っています。
【目指すのは野球を通じた人間形成】
——昨年は甲子園で慶応義塾高校が優勝して「エンジョイベースボール」という言葉が話題になりました。岩隈さんが考える「エンジョイベースボール」とは?
岩隈 ただヘラヘラやるのがエンジョイではないと思います。「楽しい」って、できなかったことができるようになること。それが喜びに変わると思うので、しっかりそこを目指してあげる。そのなかで野球をプレーしながら明るく楽しくやってもらいたいなと思っています。
——青山ボーイズの目標、目指すところは?
岩隈 もちろん強くなったら嬉しいですけど、それよりも野球の楽しさ、勝つ喜び、負ける悔しさをしっかり覚えてもらいたいですね。野球はミスがたくさん起こるので、「じゃあどうやったら上手くなれるか?」とか話しながら、また練習を繰り返しやって。目標というか、そこの野球の楽しさというか基本をしっかり教えていきたいなと思っています。そのなかで野球を通じた人間教育を目指していきたいなと思っています。
——オーナーとして、見えてきた今後の課題や、もっとこうしたいなどはありますか?
岩隈 野球人口が減ってきていることを野球界全体で考えないといけないと思っています。そのなかで、どうやったら楽しく上手くなれるかとか、体の使い方とかはプロ経験者が教えられることもたくさんあると思うので、僕と同じように元プロ野球選手が野球チームを作って子ども達に野球を伝えるとか、そんなふうにたくさんのチームが立ち上がると嬉しいですね。(聞き手/写真:永松欣也)