【今回のお悩み相談】
小3の母です。WBC以来、息子が野球に興味をもつようになり、先日あるチームの体験会に行ってきました。
監督は若くて優しい人だったのですが、年配のコーチの何人かがちょっと怖い雰囲気のある人でした。その人達は子どものことを「お前」と呼んでいました。そのことにちょっと「え!?」と思いました。
上の子二人はサッカーをやっていて、監督、コーチも子どものことは名前で呼んでいました。「お前」なんて呼ぶ人は一人もいませんでした。
練習を見学していると、その年配コーチたちは子ども達に対して終始高圧的、偉そうに指導しているように見えました。
部員は30人くらいいて、練習の時はユニフォームに名前も書いてないので、単に名前を覚えていないので「お前」と言っているのかもしれません。
でも、私はそれが子ども達と接する大人の態度としてどうなのかなと感じてしまいます。
今の時代、小学校で子どもを「お前」と呼ぶ先生はいないし、会社でも部下を「お前」呼ばわりする上司はいないと思います。それでも平気で子どもを「お前」と呼ぶコーチに抵抗を感じてしまいます。
息子は「このチームでいい」と言っていますが、「他のチームも見てから決めよう」とはぐらかしています(できれば他のチームがいいなと思っています)。
「たかがそんなことで」と思われるかもしれませんが、何かアドバイスなどいただけると助かります。
よろしくお願いいたします。
【ヤキュイクからのアドバイス】
■元学童野球保護者からのアドバイス
高圧的なのはワザとではなく、その年代の指導者の方の中では標準的なことなのだと思います。「キミ」や「アナタ」よりも近い距離感での「お前」のつもりでしょうが今の世代の人達には受け付けられません。態度や呼称すらアップデートできていないので、指導方法や理論ももちろんの事、アップデートできていないのではないでしょうか。
「やるのは子どもだから子どもが良ければイイ」という考え方は中学生からかなぁと思います。
小学生の時は親の協力が確実に必要ですから。
ですので、親子共々通えるチームでないとダメだと思いますので、他のチームも見た方が良いと思います。
あとは理想的な最高のチームなんて存在しないと思った方が良いと思います。「ある程度良いかなぁ」が現実で、完璧なチーム等存在しないので理想と現実のギャップは埋めた方がイイですね。
■現役中学硬式野球監督からのアドバイス
同じ言葉でもどんな振る舞いの人から、どんな日頃からの愛情を受けてるか、どんな流れで発せられた言葉かで受け取る方は違いますよね。
お子さんが嫌な思いをしていない感じもしますが、誰がどう受け止めるかわからないリスクを想像出来ないとジュニアの指導者は、良かれと思ってても色んな人を傷つけてしまいますね。
文脈もあるでしょうから「お前」という言葉自体が悪ではなく、指導者に愛があって、学ぶ姿勢があって、子どものことを真剣に考えているのがわかればいいのでしょう。
自分と自分の息子にとってベストなチーム、は限りなく存在しないということ、その物差しは子どもは持ってないので子どもが心身ともに傷がつくリスクを感じたらそっと離れる、のが良いでしょうね。
■現役学童野球監督からのアドバイス
子ども達に対しての「お前」ですが、まずそのコーチが常習的に使っている言葉なのか? それともたまたま会話の中で使ったのか? にもよると思います。
実際、私も現場を思い返してみると、子ども達とジャレあったり、休憩時間の合間の遊びのなかで「お前さぁー」と言ってる事もあります。ただ、ご相談者さんのコメントにもある通り、高圧的な方であれば前者なのかと感じます。
お子さんが「このチーム『で』良い」なのか「このチーム『が』良い」なのかで捉え方も変わりますが、もしかしたら、何か魅力的なポイントもあったりしないでしょうか?
その上でチーム選びのに対して、何かこのチームさんに魅力的な点があるのであれば、以下の
考え方で良いのでないでしょうか?
・入部したいけど、上記の懸念材料が気になるから監督さんに相談してみる
・親子で(相談者さん主体で)納得して通える他のチームを探してみる
いずれにしても、ご相談者さんのお子さんはまだ小3ですから、ある程度の妥協点を見付けてお子さんを導いてあげてください。
少年野球に関するお悩み、ご相談はこちらから