ニュース 2024.06.29. 11:23

東京農大一中|部員のほとんどが未経験者、感じてもらいたい「野球の面白さ」

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中学軟式野球の部員数が激減している時代にあって、中学から野球を始める生徒が多い東京農業大学第一高等学校中等部(東京都世田谷区)の軟式野球部。前回の『野球未経験の子達を付属高校野球部へ送り出す、重大な役割担う東農大一中軟式野球部』の後篇として、監督を務める寶田浩太郎先生にお話を聞きました。




【高校でも野球をやりたいという子を育てたい】


——チームの活動日から教えてください。

各部活の活動日は週5日までと決まっていて野球部は火、水が休みです。練習時間は平日は15:30―17:00で最終下校が17:30。土曜は13:30―17:00まで、日曜は午前か午後に練習か練習試合を行っています。

——東農大一中野球部にはどういった子が入ってきているのでしょうか?

現在は中学受験で入ってきた生徒ですが、来年度(2025年度)からは付属の小学校から内部進学してきた生徒も加わります。中学受験をした生徒は、受験のために小学校の途中で少年野球を辞めたという子が多いですね。

——チームの指導方針は?

生徒主体ということを意識しています。部活動の目的としては人間形成というところが主体なので、凡事徹底ではないですけど挨拶や返事など、当たり前にやって欲しい部分の指導は意識的にやっています。
あとは、付属の東京農業大学第一高校への入学が中学からの内部進学のみという中高完全一貫になりますので、高校でも野球をやりたいという子を育てたいと思っています。

——中高完全一貫になるということは、この子達が高校で野球を続けてくれないと高校の野球部員がどんどん減ってしまうことになりますが、彼等に高校でも続けてもらうために意識していることなどはありますか?

彼等に「野球の面白さ」を感じてもらうことを意識しています。「学校がない土日に練習に行くのはいやだなぁ」とか、そういう気持ちにさせないことが大事だと思いますし、そのためには野球技術の上達は必ず必要だと思っています。ですから技術的な指導をしっかりやらないといけないと思っています。あとは、この子達が決めた今年の目標が『世田谷区で優勝する』なのですが、野球を通じて目標を達成できた喜びとか、できなかったことができるようになる楽しさ、そういったことを経験させることも大事かなと思っています。

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