ニュース 2024.10.12. 18:25

こだわったのは「足場」への意識、「不便を楽しむ」ことで選手が成長|中学硬式野球の現場から


不便を楽しむことで選手が成長




「芝の上でスパイク」によって、選手のフィジカル面は大幅に改善しました。筋力もついてきたので今は芝の上で少し緩めの打球でノックなども行っています。地面が平らではないのでイレギュラーバウンドもあります。ここではあまり「捕る」は重視していなくて、「右足で粘る」を重視して練習しています。「右足で粘る」ができれば打球の緩急に対する対応力や軽いイレギュラーバウンドへの対応力も上がるからです。イレギュラーを怖がると捕球の時に左足重心になって頭が突っ込んでしまうのですが、地面をグリップしやすい芝の上で「右足で粘る」を徹底することで守備力も大きく改善しています。

元はといえば「練習場所がない!」から始まった河川敷利用ですが、やってみると様々な効果があり、結果として選手は私の想像よりも速いペースで成長してくれています。もちろんそれは選手が頑張ってくれているからです。「イレギュラーあるから捕れなくても仕方ない」ではなく、「このイレギュラーを何とか攻略したい」と思って取り組んでくれているからだと思います。不便を嘆くのではなく、不便を楽しむことで選手はこんなにも速く成長するのだと私が選手に教えられています。(東横ポニーBayWinds監督/廣川寿)

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