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「木製バット」と「バーティカルスイング」にこだわる学童軟式野球クラブ|横浜球友会

<教える側が勉強して理解することが大前提>

笹木監督に説明してもらった「バーティカルスイング」の理論と理屈ですが、事前に関連記事や書籍を読んで予習をしてきたつもりの筆者でも、完全に理解するのはなかなか難しいというのが率直な感想。果たしてチームの子ども達は理解できているのでしょうか?

「4年生までは好きなように打たせています。バーティカルスイングの練習を始めるのは4年生後半になってから。4年生ではちょっと難しいですけど、5、6年生には言い方を考えながら教えれば分かって貰えます。そのためには教える側がまずしっかり勉強して理解することが大前提になりますね」

子ども達はどう思っているのでしょうか? 実際にこの打ち方を4年生から続けてきた、春から中学硬式野球へと進むキャプテンはこう話してくれました。

「この打ち方を始めた最初の頃は監督の言っていることがよく分からなかったし、全然打てなくて面白くないなと思いました。でもこれを続けていれば打てるようになると思ってやっていましたし、家ではバーティカルの体の使い方のドリルも練習しました。打てるようになってきたのは5年の半ば頃から。試合で70メートル越えのホームランも打てたし、7、8本くらいホームランも打つことが出来ました」

このスイングを習得するためには、独特の体の使い方を覚えるための数多くのエクササイズ、ドリルも行われています。体のどの部分をどのように使う必要があるのか? 言葉だけでは子ども達に伝わりにくい理論を、図解したプリントなどで説明を行ったり、体で理解できるように色んなグッズやアイテムが使われていました。

「例えば100円ショップで売られているプラスティックバットやフラフープに虫取り網など。こういったものを使った方が子どもは動きを理解しやすくなるんです」