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バットが変わったからといって指導が変わるのは違う|笹木郁男監督(横浜球友会)

<バットが変わったからといって指導が変わるのは違う>

バーティカルスイングと木製バットに本格的にトライして3年弱になる。

「下の子達も上の学年の子達を見てきているので『僕達もいずれ木製で打てるようになるんだな』『あぁいう打ち方の練習をするんだなぁ』という感じで楽しみにしてくれていると感じています」

もちろん打ち方には合う、合わないが選手によってはあります。だから試合では「自分の打ちたい打ち方で良いよ」というのが笹木監督の方針。「この形じゃないと使わない」ということはなく、あくまでも狙いはこのスイングを小学生の間に体験し、体と脳に覚えさせておくことにあります。

もう一つ、笹木監督がこのスイングにこだわるのは、身長、体格、バットの性能に関係なく、子ども達に正しいバッティング技術を身につけてもらいたいと思っているから。

「身長が160センチだろうが140センチだろうが同じバッティング練習をさせてあげたいですから。140センチの子に70メートル飛ばせなんて思っていません。内野の頭を越えるヒットが打てるようになったら十分じゃないですか。スイングの形がしっかりしていれば、やがて体が成長したときに飛距離は伸びてきます。バットが変わったからといってバントだ、転がせと指導が変わるのは違うと思います」

この春中学生になる子達が、横浜球友会にとっては本格的にバーティカルスイングの指導を行った「バーティカルネイティブ世代」。彼等がこれから中学、高校でどんなバッターになっていくのか楽しみです。(取材/写真:永松欣也)