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侍ジャパンコーチに学んだ「他責ではなくて自責」という考え方|横浜ECP ベースボールクラブ

白井一幸さんに学んだ「自責思考」

私が学童野球をやっていたいときはYBBLという横浜市の200以上チームが参加する大会で春は準優勝して秋は3位になるくらいチームが強かったのですが、その分結構練習などは厳しいチームでした。私は打順が3番でポジションはピッチャーとかショートでいわゆる中心的な選手だったのですが、他のチームメイトはバントと待てのサインが多かったんです。大人になってから当時のチームメイトに「試合にはよく勝ったけれど野球が面白かった記憶は全くない。俺らはバントばっかりで脇役でしかなかったから」と言われたことがあって、その言葉に衝撃を受けたんです。小学生のうちはそれではダメですよね。脇役としての役割を求められるのは中学、高校に入ってからでいいんじゃないか、小学校の間はみんなが主役にならないとダメだろうと。そういった思いからですね。

WBCで侍ジャパンのコーチもされていた白井一幸さんの研修にも行かせて頂いて、そこで「他責ではなくて自責」ということを学びました。「子ども達が試合で上手くできないのは彼等の責任ではなくて全部スタッフの責任だよ」と白井さんには言われました。スタッフがきちんと指導ができていないから、上手くさせられてあげてないから彼等はできないのだと。だから「何やってんだよ!」とその子を責めるのは、その責任を子どもに向けているということ。そうではなくてその責任は自分たちにあるということ。そういうふうに「自責」を持つようにしましょう。そんなことを学びました。ですから「なぜ勝たせられなかったか? なぜ成功させられなかったのか? という考えはスタッフ全員で持とうね」と言うことは話しています。
ECPは当然子ども達が宝だと考えていますけど、スタッフのことも同じくらい宝だと考えています。だからスタッフミーティングとか食事会とかも多くなりますし、資料を作ってこうやっていこう、ああやっていこうという意識共有は常にしています。

野球をやる子どもを一人でも増やしながら、野球に携わる人を幸せにすることですね。

(取材・写真:永松欣也)