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中学時代、試行錯誤して辿り着いたあの独特フォーム|石戸颯汰(浦和実)

選抜高校野球でベスト4に進出した浦和実で特に注目を集めたのがエースの石戸颯汰投手。初戦の滋賀学園戦で完封勝利をおさめると、その後も2試合続けてリリーフで好投し18イニング連続無失点を記録。右足を大きく上げてから体を沈み込ませる独特のフォームで、130キロ前後のスピードでも相手を抑え込む投球は大きな話題になりました。そんな石戸投手にこれまでの歩み、独特のフォーム誕生の理由、今後のことなどを聞きました。


試行錯誤して辿り着いた独特フォーム

1歳上の兄が小学校2年生の時に野球チームに入って、自分も少し遅れて入団しました。父も野球をしていたので、小さい頃から野球にはなじみがあったと思います。

最初は色々やりまいたが、小学校4年生くらいからはピッチャーです。左投だったからということが大きいと思います。ちなみに父も母も兄も右利きで自分だけ左利きです。

埼玉県草加市にある草加花栗中学の軟式野球部でした。特にクラブチームは考えず、自然と選んだ感じです。

中学校1年生の終わりくらいからだと思います。それまでは比較的オーソドックスなフォームでした。

当時の指導者の方から言われたのがきっかけです。最初は右足を上げた後に下におろしてから踏み出す「“L字”みたいな感じで投げてみたら?」と言われたのですが、あまりしっくりこなくて、それで色々試行錯誤していくうちに今の投げ方になりました。フォームでは踏み出した右足が三塁側に寄り過ぎてしまうとバランスも崩れてしまうので、右足の着地位置は気をつけています。あと上半身は体が早く開かずに我慢することを意識しています。