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従来の活動形態にとらわれない、新しい少年野球チームが交流会

8月3日(日)、神奈川県相模原市内のグランドにて少年野球の交流戦が行われ、埼玉県から2チーム、神奈川県から2チーム、合計4チームから30名弱の選手が集まりました。

この4チームの共通点はスポーツ少年団、軟式野球連盟などの既存の団体には所属せずに独自の活動をしていること。いわゆる公式戦、大会と言われるものには参加せず、練習試合、合同練習、どんなチームでも参加できるようなフリーエントリーの試合に出場するなどしています。
「団体に所属しないからこそ、大会日程に追われるのでなく、試合数や練習時間などを自分たちでコントロールできるメリットがあります」。そう話してくれたのは、この交流会に参加した座間ひまわり野球倶楽部の代表、榊原貴之氏。

近年、長時間の活動、保護者の負担、指導者のモラルなど、従来の少年野球の活動形態にいろいろと疑問が持たれるようになってきています。もちろん従来の活動形態に全ての問題があるという訳ではなく、多くの親子がそこにフィットして少年野球を満喫している事実もあります。しかし、子どものモチベーションや保護者の置かれている立場等は多種多様なのですから、せっかく子どもが野球をしたいと思っても、従来の活動形式しか選択肢がないとうのは好ましい状態とは言えません。

そういった流れを受けて、今回集まったチームのような従来の少年野球の活動形態にとらわれない、新しい少年野球チームが各地で誕生してきています。

この日の交流会では、集まった4チームの選手たちが2チームに別れて試合を楽しみましたが、真夏の炎天下で行われた試合のため、ルールも以下のような子ども達の育成と健康に配慮されたものになっていました。

・攻撃は打順を12番まで儲けて全員が打席が立てるようにした
・暑さの中、守備時間が長くならないように4得点で攻守交代
・試合途中でもクーリングタイムを取って体を休める
・イニング毎に各選手が守備位置を交代して、いろいろなポジションを守る
・一度ベンチに下がった選手でも、再度試合に出場できるリエントリー制

野球を楽しむ子ども達の様子を保護者を含めた50名以上のギャラリーが見守り、選手たちのプレーに大きな声援や拍手を送っていました。

最後にこの日参加した4チームの代表者の声を紹介します。

【参加チーム代表のコメント】

■相模ラークス・中坪祐太氏
相模ラークスは「野球やりたいんだけど、学童野球は大変そう・・・・・・」という子どもたちに野球をやる機会を保証するために作られた新しいチームです。以前から親交のあった榊原さんが今回越谷SSCさん、Kawaguchi Dodgersさんを繋いでくれました。相模原の小学生たちが、野球を通して埼玉の仲間ができる。素敵な時間でした。相模原で野球を始めるなら相模ラークス!ぜひ一度来てみてください。(ホームページ https://larks.jimdosite.com/

■川口ドジャース・河井英樹氏
Kawaguchi Dodgersは3月に立ち上げたばかりのチームです。日々、練習しかできない中で越谷SSCさんに声を掛けていただき、今回のような合同での試合形式ができたことには感謝しています。Dodgersでは現在選手募集をしています。野球を一緒にやりましょう!(ホームページ https://kawaguchi-dodgers.com/

■越谷スポーツマンシップクラブ・岡部広祐氏
創設間もない我々にとって本日は初の交流試合になりました。子供たちを大切にするチームが集まると、こんなにも愉しい空気の試合を作れることに感銘しました。越谷SSCではこういった空気感を大事にし、市内で“1番丁度良く”、“教育的”なチームを目指しております。ご興味のある方は是非一度グランドに遊びに来てください。(ホームページ https://sites.google.com/view/koshigayassc/

■座間ひまわり野球倶楽部・榊原貴之氏
子どもも大人も楽しめた最高の半日でした!選手たちには「試合でできなかったことを練習しよう」と言っているので、このような実戦の機会は有り難いです。選手たちが伸び伸びと自分の力を発揮しやすい試合の雰囲気を出してくれた指導者や保護者の方々も素敵でした。今後もいろいろな交流を進めていきましょう。(チームHP https://himawari-bbc.com

(取材・写真/編集部)