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【BLOSSOM BASEBALL CLUB】部員60人の大所帯、4年前から変わらず大事にする「後伸びする力」

<試合出席率に応じた打席数を保証

この日行われた試合は、打席数の少ない子ども達に打席の機会を与えることを目的に行われたもの。ちなみにブロッサムでは全選手に対して試合出席率に応じた打席数が保証されています。

「チームとして、春、秋それぞれに目標とする大会を定めています。その大会に出場するメンバーは実力主義としていますが、それ以外の大会、試合では基本的に上位学年を優先して使いつつ、できるだけ多くの子達に出場の機会を与えるようにしています」

この日の試合は7-1で完敗。幾つかミスもありました。ですがベンチからの怒声、罵声はありません。むしろ、ベンチの子ども達からは「ピッチャー、ボール走ってるよ!」「切り替えていこう!」といった仲間を励ます声や、「2アウトー! 内野定位置だよ!」「レフト、下がって!」などの仲間に指示を出す声が、試合を通じてずっと出続けていました。

監督、コーチも子ども達に手取足取り指示を出すことはせず、子ども達の「気付き」に繋がるヒントをぼそっと言う程度。子ども達が自分で考えて行動することを促しているように見えました。

「負けることはいいんです。ミスをすることもしょうがない。でも負けたことを悔しがったり、ミスをしたならば『もっと練習しよう!』とか、子ども達にはそういう気持ちは持って欲しいですね。その辺がちょっと淡泊というか、物足りない。チームとしての課題の一つですね」

試合後にそう話してくれた伊場コーチ。今後の目標を尋ねると「勝利にそこまでこだわっているわけではありませんが、年に1度くらい都大会に出場できたらいいんですけどね」と返ってきました。

楽しいだけではなく、少しだけ強さも求め始めたことが4年前から変わったことかもしれません。ブロッサムの今後の活躍を楽しみにしたいと思います。(取材・写真:永松欣也)