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練習が中止になると子どもが怒る! 子ども達が野球に夢中になる少年野球チーム|パイラスアカデミー

<まるで昭和の時代の「公園野球」

楽しそうな紅白戦の様子を見ていて思ったのは、昭和の時代の「公園野球」に似ているということ。公園野球は子どもだけで集まり、子どもだけでルールを決めて試合を行い、大人の顔色など伺う必要がなかった。だから楽しかった。

前東北高校監督の佐藤洋氏が「子ども達に野球を返す」ということを言っていたが、それはこういうことなのかもしれないなと思った。少年野球も高校野球も、いつだって主役は子どもであるはずだ。本来大人はそれを見守り、困ったときに手を差し伸べる存在でなければならない。そんなことを考えさせられた。

ここまで書くと、「でも、どうせ弱いんでしょ? 下手なんでしょ?」「そんなチームでやっても次のカテゴリーで通用しないよ」といった、大人達の意地悪な声が聞こえてきそうだ。
個人のレベルは様々だが、上手い子は驚くほどに上手い。強豪チームでもレギュラーで出られるような子もいる。決して強いとまでは言わないが、市内大会優勝チームと5年生同士で対戦したときには勝ってもいる。子ども主体のチームだからといって、他のチームに歯が立たないということもない。

<練習が中止になると子どもが怒る

グラウンドに背を向けて遊んでいる子がいるほど自由な空間だが、練習中に子ども達の声がよく出ている。上手い子は低学年の子に積極的に教えている姿もあった。緩いけれどだらけているという空気はなく、子どもを甘やかしているという空気でもない。

大人が厳しく管理・指導しなくても、子どもたちだけでこんなにも楽しく、しっかりと野球ができていることに、「子どもの可能性」について改めて考えてみたくなった。

最後にこのチームを象徴するエピソードを一つ紹介したい。
週に2回しかない練習が雨で中止になることもある。だが中止の連絡を保護者に入れると子どもから怒りの連絡が代表に来ることがあるそうだ。「子どもからこんなことを言われたんですよ」と嬉しそうに小林代表が話す。

「さっき、雨で中止だとお母さんに連絡が来ました。でも天気予報では○○時からは雨がやむと言っています。そのときにもう一度グラウンドの様子を見てから判断して貰えませんか?」


練習が中止になって子どもが(時に保護者も)喜ぶという話はよく聞くが、中止になって怒るという話はなかなか聞かない。子ども達が「野球が大好き」であることの何よりの証だろう。

練習が中止になったとき、あなたのチームの子どもは怒っているだろうか?
(取材・写真:永松欣也)