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少年野球の変化球はアリなんですか?【少年野球お悩み相談】

【相談内容】


少年野球の全国大会を初めて見て驚いたことがあります。それは強豪チームのピッチャーが当たり前のように変化球を投げていることです。チェンジアップならまだしも、露骨に腕を捻ってスライダーとかを投げているときもあります。意図的に投げているのは明らかです。少年野球では変化球禁止のはずですが、審判も平気で「ストラーイク!」なんて言って、注意すらしないことにも驚きです。
本来それを注意すべき監督はベンチに帰ってきたピッチャーに「ナイスピッチ!」と出迎えているので、おそらく監督が指示して投げさせているのだと思われます。これでは真面目にルールを守っているチームがバカみたいではないですか?
少年野球で変化球が禁止されているのは、子どもの肘への負担を掛けないためだと思います。一方でリトルリーグでは小学生でも変化球はアリになっています。
ならばこの際、少年野球も変化球をOKにしたらいいんじゃないでしょうか?そのほうがフェアだと思います。皆さんは小学生の変化球、どうするべきだと思われますか?
変化球OKにすることのメリット、デメリットなどあれば教えてください。

<ヤキュイクからのアドバイス>

<現役少年野球監督の意見>
マクドナルド杯の全国大会のネット中継が始まったとき、強豪チーム同士の試合があって興味深く観ていましたが、互いのピッチャーが変化球をガンガン投げ合っていた記憶があります。
「ルール」のことはさておき、変化球による肩肘への負担があるとは一概にはいえないと思います。ストレートもいわばホップ成分の多い変化球といえなくもないですし、強度の高いストレートを投げ続けたほうが怪我につながる可能性もあります。
ですが、放課後に野球ができる場所が減っている一方で、お金に余裕がある家庭は野球スクールに通ったり、自宅に練習場を作って練習したりもしています(勿論悪いことではありませんが)。それで「変化球OK」となれば、「変化球を打つために」「変化球を投げるために」これらに拍車がかかり、(家庭環境によって)スキルレベルの差が大きく広がると思います。それは果たして少年野球のために良いことなのか、どうなのか?
(変化球禁止のままで)変化球OKのリトルか、ナシのそれ以外の団体か? それは「選択肢」ということで良いのではないでしょうか?

<現役少年野球監督の意見>
個人的な意見としては、ルールとして決まっている以上は投げたらダメですよね。ただ、そんなに目くじらを立てて怒るというか、問題提起する程のことなのかなと思わないでもありません。
私が「変化球を投げてくる」チームと対戦したとしたら、相手に目くじらを立てるよりも、逆にその状況を自チームの子ども達と一緒にポジティブに変換して楽しむと思います。例えば「今のままだったら、中学で変化投げられたらそんなブサイクなスイングになるよなー(笑)」とか。
少年野球で本来考えなければならないのは野球をしたいと思う子ども、野球を続けたいと思う子どもを作る事だと思うので、もう少し柔軟に、相手ではなく、身内の方にストレス掛からない様なアプローチをしてあげた方が良いのではないでしょうか。

<現役中学野球監督の意見>
「子どもの肘を守るためのルール」なのであれば、それを破る指導者は指導者失格です。おそらく投げさせてるチームは「投げさせてない」「自然に曲がる」などというのでしょう。審判も裁かないのなら残念ながらそのチームの子は怪我する可能性が高いわけですね。変化球を投げさせて勝つことよりも、「子どもを守る」が優先されるべきで合って欲しいですね。
審判が仕切れないなら連盟がそういう声を拾って、疑いがある際はチェックして欲しいなと思います。
変化球をOKにするメリットはないと思います。そのルールでやってきて日本は素晴らしい投手が育っています。解禁してもっと良くなる可能性より怪我のリスクの方が高いのではないでしょうか?

<元高校野球監督の意見>
私は変化球アリ派です。
そもそも真っ直ぐがナチュラルにカットやシュートしている子もいますし、程度もまちまちです。(今のルールでは)スローボールはOKだけどチェンジアップばダメなのですが、その境目はどうなっているのでしょうか?
ナチュラルにボールが変化するのはその子の特性でもあります。それは将来、野球を続けていく上で武器にもなり得るものです。私の知っている限り、投球が意図せずに変化してしまう選手に対して、「クセ球だから敢えて投手をやらせる」指導者と、「変化球になってしまうので投手はやらせない」指導者がいます。
「クセは変化球でずるい」と言われながら投手をやること、投手をやりたいのに「変化球になってしまうから」やらせてもらえないこと。それぞれが変化球禁止ルールの弊害と言えるのではないでしょうか?
「ストレートのみだから球数がかさむ」というのも一理ありそうです。変化球は肩肘の負荷への問題があるにせよ、球数の投げ過ぎの方が負荷が激しいと思います。全力ストレートが一番肘への負荷が大きいという測定結果もあるようですから。
変化球禁止のルールは「ストレートとカーブ」しかなかった時代に作られたものだと思います。今の時代にはもう無理があるルールではないでしょうか? 試合で実際に投げる子がいて、審判も指摘をしない。そうやってルールが形骸化しているのならば、現場やSNSなど様々な形で議論するべきでしょう。
私の意見が絶対的に正しいとは思っていませんし、反対される人の意見もあると思います。まずは様々議論して共有すべきことが大事だと思います。

<現役保護者/スポーツライターの意見>
私は変化球禁止じゃなくても良いと思う派です。
個人的には変化球も子どものうちから遊び感覚で投げた方がリリースの感覚を養うのには良いと思います。変化球を投げることが体への負担が大きくて、子どもは避けた方が良いというなら考えるべきですが、以前に取材させていただいた著名なトレーナーさんは「変化球だから肘肩の負担が大きいというわけではない」と話していました。
今の時代に変化球を禁止するのは何が目的なのか? 子どもへの本当のところはどうなのか?
一度整理して考えた方が良さそうですね。

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