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野球とソフトボールとベースボールファイブ、3つの競技が互いに良い影響(後編)|琉球みやぐすシーホース
昨年の8月9日「野球の日」に沖縄県島尻郡南風原町を拠点にする新しい学童野球チーム『琉球みやぐすシーホース』(以下、シーホース)が発足した。代表を務めるのは石垣島の学童野球チーム『真喜良サンウェーブ』元監督の高良真助さん。高良さんに発足までの歩み、チームに込めた思いなどを聞いた。
<当番がなくても保護者が来てくれる雰囲気作り>
少年野球人口の減少とセットで語られることが多いのが保護者の負担問題だ。
「少年野球は、親御さんの生活リズムを無視して成り立つものではありません。この子たちの通う小学校にもチームはありますが、それでもシーホースを選んでくれている理由の一つは、練習が週3回、時間も2〜3時間とコンパクトだからだと思います。共働き家庭が多い中で、ずっと付きっきりは難しい。でも、この時間設定なら子どもに野球をさせてあげられるし、親御さんも少しでも様子を見ることができるんです」
チームには当番制もない。ただ、それをあえて前面に出すこともしていない。
「自分の子どもの活躍を見たい。頑張っている姿を見たい。楽しそうにしているところを見たい。そういう気持ちがあれば、当番という決まりがなくても、自然とグラウンドに足を運んでくれるはずです。そんな雰囲気を作りたいと思っています」
一般的に、野球界には“保護者はグラウンドの中の事に口を出さない”という不文律があるが、シーホースはその逆だという。
「保護者の皆さんには、自分の大切な子どものためにもどんどん意見を言ってほしいと伝えています。それは私よりも多くの経験や知識を持つ方がたくさんいるからです。だからこそ、その意見や知恵を借りない理由はどこにもありません。良いものはすぐに取り入れます。目的はただ一つ。限られた時間の中で、目の前の子どもたちにとって本当に価値のあるものを、できるだけ多く提供することですから。
『子育てに良い場所』を目指すチームとして、親御さんは“雑用係”ではありません。共に子どもたちを育てていく、大切な仲間です。そうやって一緒にチームを作っていきたいんです。だから練習でも、親御さんに中に入ってもらい、一緒に関わってもらう。それが自然な形になっています」
お父さんコーチ、お母さんコーチ、見守りなども、義務ではなく自然に生まれるもの。
できる人が、できる時に、できる形で関わる。その積み重ねが、無理のない参加と、温かいチームの空気をつくり、結果として「当番がなくても保護者が来てくれる」サイクルに繋がっている。
<野球を通じて挑戦するリーダーを育てたい>
「例えば、紅白戦をするときにチーム分けをします。みんな勝ちたいから自分のチームに上手い子がきたら嬉しい。でも上手くない子がきたら『えー』みたいなことを言う。子どもだからそう言ってしまうのも仕方がない。でもそういうときに後ろ向きではなく、『上手くない子も輪に入れて勝つにはどうしたらいいか?』そんなふうに前向きに考えられるような子になって欲しいんです」
こういう発言があったときは良い機会となる。「こういうときは、こんなふうに考えられるようなチームにしたいんです」と指導理念を改めて保護者と共有する場に転換している。
「小さいときに身についた考え方が人格を形成すると思うので、そうやって野球を通じて物事を前向きに考えられる子になって欲しい。野球を通じて沢山考えるきっかけを与えて、野球を通じて挑戦するリーダーになって欲しいなと思っています」
