野球を通じて子どもたちに考える力を。
お父さんとお母さんのための
少年野球サイト。

  • 連載・コラム

外野フライを捕るポイントは「捕球位置」「距離感」「目線」【デキる選手を育てる方法】

【習得レベル:★★★☆☆】

甲子園優勝校を追い詰めた元高校野球監督が「お父さんコーチ」になって考えた、デキる選手を育てる方法! 第12回目は前回の内野フライの捕り方、教え方に続いて外野フライ編です。


<外野フライについて>

距離・高さのあるフライ(主に外野フライ)を捕ることは小学生にはハードルが高いと思います。特に野球を始めたばかりの選手にとっては、技術的な壁のひとつになっていると言ってもよいでしょう。キーワードは「捕球位置」と「距離感」、そして「目線」です。

①捕球しやすい位置は「身体の左側・左肩」

よくあるのが「正面に入れ」という指導です。フライを捕る際に、体を正面にむけて身体の中心線で捕球しようとするとグラブはバックハンドの使い方になります。これだと距離感やグラブの扱いが難しい位置になってしまいます。グラブを扱いやすい、ハンドリングしやすい位置は「身体の左側(右利きの場合)」です。

②身体は斜めの方が距離を測りやすい

先ほどの正面の話に繋がりますが、距離を測るためには視差を作る方が距離を測りやすいです。打球の真正面に立つと、両目から等距離になるので距離を測ることが難しくなります。身体を少し斜め横向きに使うと距離を測りやすくなるので、正面のフライよりも少し左側の打球の方が捕りやすいことになります。

③距離を走ると「目線」がブレる

2〜3歩くらいなら気にならなくとも、5メートルもボールを見て走ると、目線がブレてしまい一気にボールとの距離が掴めなくなります。外野手ならば学童でも10メートル以上走って追いつく打球もあります。

まずは、スピードはなくて良いので「目線を上下させない」ように、小走りを使いましょう。歩幅を小さく速くして捕球するようにします。距離が必要になってきたら、最初はストライドを大きく、直ぐに小さくして目線を安定させましょう。少しずつ大きいストライドの歩数を増やすようにしてみて下さい。

<外野フライを捕るトレーニング>

(1)テニスボールなどを用いて、コーチがフライを投げ選手が左手に当てる(当てるだけ) 

(2)3メートルほど左に走って選手が左手に当てる

(3)軟式ボール使って(1)(2)を捕球する

(4)少しずつ高さと移動距離を増やしていく。距離を長くしたければ走り出して少ししてから投げても良い(アメリカンノックのイメージ)

(1)〜(4)は左側のフライをメインに練習してから、次は右側のフライについて練習するようにしてみましょう。

右側のフライの場合、

(5)まずは回り込んで身体の左側で捕る

(6)バックハンドで捕る

(7)最終的には左右ランダム

(6)〜(7)はハンドリングの難易度が高くなるため、まずは(1)〜(5)を手投げで良いので数多く練習しておくと良いと思います。ノックの打球はこれらドリルを行ったあとに受けると良いでしょう。

前後のフライはさらに難易度が高くなります。まずは左右のフライをしっかりと追えるようにしたいですね。

「ちゃんと見て捕れ!」は禁句

ゴロ捕球のコラムのときにも書きましたが、フライをよく見れば見るほど、周りの景色などと比較できないので、余計に距離感が掴めなくなり捕れなくなります。

外野は特に打者との距離があるため、ボールを凝視しないようにしなければなりません。


伊豆原真人(いずはら・まさと)
野球指導者。高校数学科教員。令和4年12月で神奈川県立川和高校野球部監督を降りて令和5年4月に異動。現在は長男野球部の保護者としてサポートしながら幼小学生〜大学社会人まで幅広く指導中。高2、中1、小3の球児の父親。