ロッテの秋季練習が22日、ZOZOマリンスタジアムで行われた。
秋季練習初日から若手と共に汗を流す田村龍弘。この秋どんなテーマで練習に取り組んでいるのだろうかーー。
田村は「来年からサブローさんが監督になりますけど、今年の(春の)都城のキャンプで僕めちゃめちゃ練習をやらされたんですよ。サブローさんも監督就任会見でめちゃめちゃやらせて怪我しなかったって言ってたじゃないですか、あれ、その中に僕はいってるんですよ」と、まずは今年2月、都城春季キャンプでハードな練習を行っていたことを教えてくれた。
「1月に二軍キャンプと決まって、サブローさんに空港で“お前強化指定選手な!”って一言言われて、嬉しかったんですよ。正直、期待されていないと思っていたので。僕を見る暇ない、都城なので若い選手がいっぱいいるじゃないですか、そこじゃなくて僕につきっきりで色々やってくれたんですよ。それがすごく期待されているといったらおかしいですけど、“お前もっとやれ!”、“もっとできる!”と言われているような感じがして、その気になって頑張れた」と、当時二軍監督だったサブロー新監督の一言が田村の心を熱くした。
「13年間で都城のキャンプが一番きつかったんですよ。結果がシーズンで出たかと言われたら、僕は出なかったですけど、そのキツい練習をできたから1年間怪我することもなかったし、試合出場数自体少なかったというのもあるかもしれないけど、それを今年就任した時にサブローさんが言っていたので、良かったなと思いました」。
「今回の秋季練習も正直、シーズン終わってフリーかなと思ったんですよ。そこも入っていて、しっかり見てくれているので、その気になってやらないと。どうでも良かったら、やらさないじゃないですか。それも生き甲斐になっていますね」。
田村は来季、サブロー新監督のもと、任された役割を丁寧にやっていくつもりだ。「(サブロー監督は)厳しい方なので、いいもの、悪いものはっきりしていると思うので、良かったら使ってくれるし、悪かったら使ってくれない。本当にわかりやすい監督だと思うので、やれと言われたことをやるだけですね。“9回いけ!”と言われても、そこに必死にやりますし、難しいですけど、ただ本当にね、今年の2月から口酸っぱく丁寧にやれとずっと言われてたんですよ。お前は丁寧にやれ、雑になるなと言われて、それだけ意識してやっていたので、丁寧にやっていきます」。
◆ 種市篤暉「順調にきています」
11月15日と16日に開催される『ラグザス侍ジャパンシリーズ2025 日本vs韓国』の日本代表に選出された種市篤暉は、現在の状態について「順調に来ています」と一言。
「序盤はボールが滑っていたので、そこを投げ方、末端だけじゃなくてボールを投げられるように。ちょっとずつできているのかなと思います」と話した。
今季はシーズン自己最多の161奪三振を記録し、ストレート78奪三振、フォーク68奪三振はシーズン自己最多。特にストレートの奪三振は昨年62個だったが、今季は8月以降だけで45個の三振を奪った。
「良かったですよ。低め、キャッチャーの足元目掛けて投げて、伸びていくイメージで投げられていたので、そこは技術的にも良かったかなと思います」。
韓国との強化試合でしっかりアピールしていくため、準備を続けていく。
取材・文=岩下雄太