ヤクルトから戦力外通告を受けた山本大貴 (C) Kyodo News

 このオフ、貴重な“左”のリリーフが戦力外通告を受けた。

 ヤクルトを戦力外となった山本大貴がその一人。山本は17年ドラフト3位でロッテに入団し、ロッテ時代はシーズン後半にかけて調子を上げるタイプで、なかなか一軍定着できなかったが、22年途中にヤクルトにトレードで移籍したことで才能開花。

 移籍1年目の22年こそ5試合に登板して防御率7.94だったが、23年が42試合に登板して、防御率2.55、24年は44試合に登板して3勝12ホールド1セーブ、防御率1.42と飛躍の1年になった。しかし、今季は17試合に登板して防御率5.17と成績を落とすと、戦力外となった。

 日本ハムを戦力外になった福田俊は、18年ドラフト7位で日本ハムに入団し、22年に13試合に登板して防御率0.87、23年に開幕から29試合連続無失点投球を披露するなど、29試合に登板して防御率0.00。24年は一軍の登板が2試合にとどまると、今季は一軍の登板はなし。それでも、ファームでは17試合に登板して、防御率1.80と安定した投球を見せた。

 巨人を戦力外となった今村は11年ドラフト2位で巨人位入団。22年に55試合に登板し、2勝4敗21ホールド、防御率3.57と活躍の場をリリーフに移すと、今季は一軍登板がなかったが、ファームで41試合に登板して防御率1.91。

 ソフトバンクを戦力外となった田浦文丸は17年ドラフト5位で入団し、23年にシーズン自己最多の45試合に登板して、7ホールド、防御率2.38とブレイク。24年は4試合の登板に終わると、今季は一軍登板なし。ファームでは19試合に登板して、防御率4.58だった。

 各球団見渡しても、左のリリーフは貴重な存在。昨年オフはDeNAを戦力外となった石川達也が巨人に移籍し活躍した例もある。このオフ、何人の選手が新天地を掴むことができるだろうか。

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