中日・チェイビス(C)Kyodo News

 投高打低が進む昨今のプロ野球。今季3割打者はセパ合わせて3人、30本塁打以上放ったのは2人、100打点以上記録した選手はわずかに1人だけだった。外国人選手で今季、30本塁打以上放ったのは日本ハム・レイエスの32本のみ。100打点をマークした選手がいなかった。外国人野手が活躍しにくくなっているとはいえ、“助っ人外国人”の出来、不出来がチームの明暗を握る。ロッテは昨季、ソト、ポランコの両外国人が機能し2年連続CS進出を果たしたが、今季は両外国人が不振に陥り、最下位に沈んだ。

 打てる外国人の存在は非常に貴重で、特にNPB経験のある選手はある程度計算が立ち、獲得を試みる球団も多い。そんな中で今オフ、自由契約になった外国人野手を見てみると、エリエ・ヘルナンデスがいる。

 ヘルナンデスは巨人に途中加入した昨季、56試合に出場して、打率.294、8本塁打、30打点でリーグ優勝に貢献した。さらなる活躍が期待された今季は52試合の出場にとどまり、打率.211、2本塁打、8打点に終わった。ファームでも打率.220に終わったが、昨季は交流戦で結果を残している。

 中日を自由契約になったチェイビスも今季途中から加入し、打率こそ.171だったが、5本塁打を放っている。長打力があることに加え、30歳と比較的若い。獲得に名乗り出る球団があっても面白い存在だ。

 ロッテを自由契約になったアセベドは5試合に出場して、打率.182、1本塁打、2打点だったが、ファームでは春先一時打率リーグトップに立つなど、打率.249、8本塁打、43打点。特に年齢が23歳と若いのは魅力的だ。

 さらに11月13日にDeNAを自由契約になったオースティンもいる。オースティンは故障による離脱は多いが、昨季は首位打者(.316)のタイトルを獲得。今季も65試合の出場にとどまったが、打率.269、11本塁打、28打点だった。

 昨オフは西武がオリックスを自由契約になったセデーニョを獲得した。今オフは助っ人外国人の獲得に動く球団はあるだろうか。

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