ニュース 2017.01.07. 10:00

近年は先発完投が減少傾向 NPB最近5年間の完投数トップ10

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今季から楽天でプレーする岸孝之(写真は西武時代)

田中将大、前田健太もランクイン


 先発、中継ぎ、抑えと投手の分業制が主流となり、“完投”する先発投手が減少傾向だ。昨季12球団で最も完投数が多かったのは山口俊(現巨人)、菅野智之(巨人)、石川歩(ロッテ)、涌井秀章(ロッテ)の5完投だった。

 近年は先発完投型に贈られる「沢村賞」の選考基準である10完投以上という項目をクリアできずに同賞を受賞する投手が増えている。2012年からの5年間で、先発投手は何完投しているのか…。ランキング形式で見ていきたい。

 1位は西武からFA宣言し楽天に移籍した岸孝之の19完投だ。岸はここ2年、故障でいずれも規定投球回に到達していないが、15年はリーグ最多の5完投を記録。昨季も2完投した。近年は故障が多いが“完投能力”は非常に高く、今季は新天地の楽天で多くの完投数を記録する活躍が期待される。

 金子千尋(オリックス)は、1位の岸にわずか1個届かず18完投で2位となった。シーズン別でみると、13年にはリーグ最多の10完投を記録。ちなみにこの5年間で、シーズン10完投を記録した投手をみると、13年の金子のみだった。

 3位は12年のドラフトでプロ入りした則本昂大(楽天)の17完投。則本は4年間で17の完投を挙げ、14年の交流戦では4完封勝利を記録するなど、シーズン9完投をマークした。

 14年から活躍の舞台をアメリカに移した田中将大(ヤンキース)が16完投で4位、昨季からメジャーでプレーする前田健太(ドジャース)が14完投で7位にランクインしている。


最近5年間の完投数トップ10


1位 岸孝之(楽天)
【5年間の完投数】19
【5年間のシーズン最多完投数】5(14、15年)

2位 金子千尋(オリックス)
【5年間の完投数】18
【5年間のシーズン最多完投数】10(13年)

3位 則本昂大(楽天)
【5年間の完投数】17
【5年間のシーズン最多完投数】9(14年)

4位 田中将大(ヤンキース)
【5年間の完投数】16
【5年間のシーズン最多完投数】8(12、13年)
※MLBでの成績は含まない

5位 菅野智之(巨人)
【5年間の完投数】15
【5年間のシーズン最多完投数】6(15年)

5位 能見篤史(阪神)
【5年間の完投数】15
【5年間のシーズン最多完投数】6(13年)

7位 前田健太(ドジャース)
【5年間の完投数】14
【5年間のシーズン最多完投数】5(12、15年)
※MLB時代の記録は含めない

7位 メッセンジャー(阪神)
【5年間の完投数】14
【5年間のシーズン最多完投数】6(13年)

9位 西勇輝(オリックス)
【5年間の完投数】13
【5年間のシーズン最多完投数】3(13~15年)

9位 大野雄大(中日)
【5年間の完投数】13
【5年間のシーズン最多完投数】6(15年)
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